2016年5月23日のＦＸ為替相場予想

【本日の予想通貨ペア】（欧州時間まで）

ドル円　110.11　下落 （時間足）↓
予想レンジ　109.60～110.35

【ＴＨＶ Ｖ４による分析】

トリックスが赤色になりました。
一目の雲を下回るか注目。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【前日の概要】
─────────────────────────────────

NYダウは-91ドル安でしたが、日経平均株価は後場に入ると買戻しが入り、+89円高の16736円で引けました。

ドル円は一時110.59円まで上昇したものの、上値が重く110.10円台へ戻しています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【昨日の結果】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・ダウ平均･････････････････････17500.94（+65.54　+0.38%）
・CME日経平均先物･････････････16740（大証終比：0　0.00%）
・NY金先物12月限（COMEX）･･･1252.90（-1.90　-0.15%）
・NY原油先物11月限（WTI）････47.75（-0.41　-0.85%）


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【経済指標】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★★★
15:00 (独) 4月生産者物価指数 （前年比）
前回：-3.1％　予想：-3.0％　結果：-3.1％
★★★
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数
前回：533万件　予想：540万件　結果：545万件
★★★
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数 （前月比）
前回：+5.1％　予想：+1.3％　結果：+1.7％


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【明日の戦略】
─────────────────────────────────

★━　ポイント　━━━━━━━━━━━━
▽弱気材料：進展のなかったG7
△強気材料：NYダウの反発
◆G7は進展なし、米・仏が介入けん制
◆ドル円は110.10円台へ下落
◆米10年債利回りは1.844％とほぼ変わらず
◆ポンドへの利食い売りが目立つ
◆IMM通貨先物ポジションの円ショートはほぼ変わらず
◆16時30分に独5月製造業PMIなどが発表
◆17時に欧5月製造業PMIなどが発表
◆23時に欧5月消費者信頼感が発表
◆日経平均先物は-15円安の16720円と小幅に反落
☆G7の結果を受け、やや円高と予想
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＜NYダウは反発するも、ドル円は上値が重い＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先週末のNYダウは、ハイテク株の好決算を受けナスダックが+1.21％上昇、NYダウも+65ドル高とつれ高となりました。

ドル円は一時110.59円まで上昇したものの、週末を控え戻り売りが強まり110.10円台へ下落して引けています。

その他、ポンドの利食い売りも目立ちました。

米10年債利回りは1.844％とほぼ変わりませんが、6月利上げの可能性が出たことで再度ドル高になると予想します。

▼米10年債利回り




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＜G7は進展なし、米・仏が介入けん制＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

昨日まで仙台で行われていたG7財務相・中央銀行総裁会議では、けっきょく日米の為替認識の差は縮まりませんでした。

麻生財務相が最近の為替は投機的な動きと話すのに対し、米国のルー財務長官は為替を「無秩序な状況」とするための「バーは非常に高い」との見方を示しています。

他にも、震災のような危機後の無秩序な動きと市場の変動は区別する必要がある、金融政策のみに依存するのは不十分、貿易で利するための措置は、世界経済システムを阻害、と相次いで発言、日本を名指ししたわけではありませんが震災に触れていることから明らかに円安けん制と思われます。

さらに、フランスのサパン財務相が、為替市場にファンダメンタルズとのかい離はみられないとしたうえで「為替介入の必要性は見当たらない」と指摘、フランスにも暗に介入をけん制されました。

もともと、今回のG7では為替に関して進展はないと思われていたため、急激な円高が起きるとは思えませんが、プラス材料は出なかったため週明けの為替相場へは若干の売り圧力となるでしょう。

また、麻生財務相が予定通り消費増税を行うとルー財務長官に話したことも、上値を重くしそうです。


▼米財務長官、Ｇ７後の発言要旨「無秩序な為替、バーは高い」（ロイター）

▼焦点：秩序か無秩序か、日米財務相は為替認識で平行線（ロイター）

▼消費増税「予定通り」　麻生氏、米財務長官に伝達（ヤフー）


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＜IMM通貨先物ポジションの円ショートはほぼ変わらず＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

IMM通貨先物ポジションの円ショートはほぼ変わらず、方向感がありません。

ユーロやポンド、豪ドルはロングが減少しており、やや売り優勢となりました。

米利上げが近づくにつれ動きが大きくなると思われるため、今後の値動きに注意が必要です。


▼IMM通貨先物ポジション

円


ユーロ


ポンド


豪ドル




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＜ドル円　オーダー状況＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

112.00円 売り
110.60-1.00円 断続的に売り輸出ほか

110.20円 5/21　4:20現在（高値110.59円　-　安値109.85円）

109.50円 買い
109.00-10円 断続的に買い
108.00円 買い


日経平均先物は、時間外で-15円安の16720円と小幅に反落しました。

週明けの為替はG7の影響を受けますが、ある程度は織り込まれていると思われ、序盤の値動きに注目。

いつものように、寄り付き前のレートをブログへ掲載します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【経済指標】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★★★
16:30 (独) 5月製造業PMI・速報
前回：51.8　予想：52.0
★★★
16:30 (独) 5月サービス業PMI・速報
前回：54.5　予想：54.6
★★★
17:00 (ユーロ圏) 5月製造業PMI・速報
前回：51.7　予想：51.9
★★★
17:00 (ユーロ圏) 5月サービス業PMI・速報
前回：53.1　予想：53.2
★★★
23:00 (ユーロ圏) 5月消費者信頼感・速報
前回：-9.3　予想：-9.0