週末行われたジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演で、
注目されていた米国金利に対する発言のなかで
『ここ数か月の間に利上げの近今日は強まりつつある』
といった米国経済が持ち直しているために利上げが近づきつつあるといった
発言を行いました。
これによってドルは一気に上昇を見せることとなりました。
しかし、
実際の具体的な時期などに言及した発言が無く終わってしまったことから
一気に失望売りが出ることとなり、ドルは急落することとなりました。
実際のドル円レートを見てみると上昇を見せたときには先週月曜日に付けた
100円台後半の高値が意識されそこを天井に反転し、
これまた100円割れ寸前のところまで落ちてくることとなりましたので、
上からのカウンターも下での待ち伏せも
どちらからでも一瞬のうちに利益に変えることができたので
チャートについていられた方はウハウハだったのではないでしょうか。
とおもったのつかの間、
今度は21日にもこの人の発言があって月曜日にドル高の要因となった
フィッシャーFRB副議長ですが、
またもやイエレンさんの講演の後に
「FRBは依然として年内利上げの軌道にある」
といった発言をしたことから
これはもはや9月に利上げ濃厚だという判断でドルが急上昇!
ドル円は一気にイエレン会見の高値を突き抜け
そこからさらに100pipsほど上で週末の商いを終えました。
そして今週末にはお待ちかねの米国雇用統計が控えているために
前半は動きのとりにくい相場展開が予想されます。
しかしここで雇用の回復が鮮明になってくるようなことがあれば、
イエレン議長もさすがに詳しい時期に関する発言をせざるを得なくなるため
もう一段力強い上昇が見込めるかもしれません。
そのため金曜日上昇しているからという安易なショートはやめましょう。
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■BBFライン1時間足
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USDJPY
101.94
+ライン乱れ・-ライン順当
EURJPY
114.05
+ライン乱れ・-ライン順当
GBPJPY
133.76
+ライン乱れ・-ライン順当
AUDJPY
77.01
+ライン乱れ・-ライン順当
EURUSD
1.118
+ライン順当・-ライン乱れ
GBPUSD
1.312
+ライン順当・-ライン乱れ
AUDUSD
0.755
+ライン順当・-ライン順当
※+ライン-ラインはボリンジャーバンドフィボナッチ
の±2シグマを指しています。
+ラインが乱れている時は上昇、-ラインが乱れている時は
下落方向に行きやすくなっています。
気にしておくと役立ちますよ。
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■指標発表
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21:30 米【個人消費支出】前月比0.3%★
21:30 米【個人所得】前月比0.4%★
★マークが多ければ多いほど、
値動きに影響の出やすい重要指標となります。
・数値はすべて予想になります。
・予想はあくまで予想です。
・発表時間は突然変更になる場合があります。
・発表される指標に関連する通貨ペアには
多少なりとも注意が必要です。
・「BBFカウンタートレード」他、逆張り手法で
指値の待ち伏せの注文を入れる際には、
普段以上に外側から慎重に仕掛けることを
心がけましょう。
・ブレイクアウト系の順張り手法を
ご利用の場合には、タイミングをしっかり
計って調整すると良いでしょう。
・指標発表前には注文の確認を忘れずに!
※トレードスタイルを問わず、
経済指標の発表スケジュールを把握することは
非常に重要な習慣となります。
●週のスケジュールはコチラから
http://www.p-asset.com/take_profitcategory/schedule/
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◆用語解説
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FX:
株式や商品などとは違い、鉄板の原理原則がある。
難しくもあり簡単でもある。なかなか厄介だが魅力がある。
ショート:
売りから入る取引の事。
個人的に大好きである。
ロング:
買いから入る取引の事。
個人的にあまり好きではない。
カベ:
一般にサポートアンドレジスタンスと言われている物が一番近いが
メチャクチャ奥が深くここに書くことは不可能。
三角関係:
通貨ペアというものは個々の動き価格をあらわしてはいるが、
ドルストレートやクロス円などを見ることで
それが単独で動いているものではなく関係性があり
各通貨の強弱を見ることができる。
通貨の巴と表現することもあり、これが分かっていなければ
複数の通貨ペアをトレードすることは無謀の極み。
指標トレード:
各国の重要な経済指標が発表されるときに合わせてトレードすること
米国雇用統計が一番アツい!
日経平均:
日経225とも言い、東京市場に上場している全業種の中から選出された
日本を代表する225銘柄の平均値を加工した指数。
寄り付き:
株式市場が開く時間の事で、現在は9時
後場寄りというものもあり現在は12時半。
大引け:
株式市場が閉まる時間の事で、現在は15時
前引けというものもあり現在は11時半。
GPIF:
公的年金の積立金を運用する独立行政法人、
世界最大の年金基金である。いまのところは
WTI原油:
ウエスト・テキサス・インターミディエートの略で、
ガソリンを多く取り出せる高品質な原油。
ブレント原油:
主にイギリスの北海にあるブレント油田から採鉱される硫黄分の少ない軽質油
ゆえにポンドは資源国通貨ともいえる。
プルバック:
押し目とか戻りといったようなこと。
実際にトレンドフォローでトレードをするときには重要な考え方。
格付け会社:
信用状態に関する評価の結果を記号や数字を用いて
表示した等級(信用格付け)を付与する企業。
格付けを本気で信用する人がどれくらいいるのかは謎?
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