40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

東京貴金属は上値警戒!短期トレンドの方向は60分足で見る

発行済 2016-02-10 13:39
更新済 2023-07-09 19:32
金市場の展望

先週から金融市場は大きく変動しています。
その中で東京貴金属市場は、NY市場と為替に翻弄される動きになりました。

WMTV20160210-5.jpg

まずは、NY金ですが、米国経済指標の悪化、株が軟調だったことに加え、年4回予定されていた米国の利上げペースが鈍化するとの思惑が台頭し、1200ドルまで急上昇しました。

WMTV20160210-4.jpg

一方で為替は、日銀のマイナス金利決定の影響で、ドル円は一時121円まで急速に円安になり、東京貴金属市場を押し上げましたが、一転してその反動で114円前半まで円高が急速に進んでいます。
マイナス金利の影響は長く続かず、米国の利上げペース鈍化が台頭したことが円高に拍車をかけました。

WMTV20160210-8.jpg

東京金は、1月の安値から1月末まで、このNY金の上昇と為替の円安も伴って上昇、2月に入ると、NY金がさらに急上昇したことでつれ高になり4400円を大きく越えてきましたが、急速な円高進行の影響で頭を抑えられて、上ヒゲの長い陰線になっています。


今後の動向

金相場の今後の見通しですが、まず投機筋の動向に注目してください。

WMTV20160210-1.jpg

2/2現在の最新データでは、売りが減るなかで、新規の買いが増加し、買い越しが増加しています。
2012年から米国の利上げありきで、金利を生まない金は売りの対象になってきましたが、昨年末がピークになり転換を迎えています。
さらに言えば、昨年末の米国利上げは早すぎる利上げリスクとして失敗だったと私は見ています。
利上げを実施したことで、世界の金融市場に混乱が走り、結果予定の利上げのペースを鈍化させることになりそうです。

NY金相場は投機筋のショートカバーとETFの増加が、ここ2週間の上昇の要因です。
ただし、これはNY金が1120ドル前後にあった2/2のデータで、その後1200ドルまで上昇しています。
売りがさらに減って目先は売りが一巡した可能性、また新期買いも積み上がり、昨年1月や10月までに迫っている可能性があり、目先のNY金は上値が重くなるでしょう。

東京金は、昨年6月や10月にも見られるように、2/9の高値での上ヒゲが反落の目安になるため上値警戒となるでしょう。
目先は上げトレンドの中の調整になると思われ、注意が必要です。




白金市場の展望

WMTV20160210-6.jpg

ここ2週間は金より強い動きを見せました。
それは金より売りポジションの整理が遅れていた分、ショートカバーが誘発しやすい状況にあったためです。

WMTV20160210-2.jpg

目先は、金融不安、株価下落の環境下で、白金は上昇しにくく、逆に大きな下落があると思われます。



ドル円の短期トレンドの方向性

最後に、東京貴金属への影響が大きいドル円の動向ですが、下の60分足の一目均衡表をご覧ください。

WMTV20160210-3.jpg

雲の上に位置していた相場は、雲下に割り込むと雲が抵抗になりダラダラと下げ続ける動きになっています。
特に115円を割ったのは悪く、110円を目指してもおかしくありません。
マイナス金利の影響は長く続かず、米の利上げ鈍化に押されています。
これから再度円安に押し上げるのは為替操作国と見られかねないため、日銀は目先これ以上打つ手がありません。
結果として、雲を上抜いて116円を回復しない限り、短期的にドル円は110円を目指すでしょう。


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます