2日のドル・円相場は、東京市場では106円14銭から106円74銭まで反発。 欧米市場でドルは106円34銭から106円82銭まで買われたが、106円41銭で取引を終えた。
本日3日のドル・円は、106円台で推移か。
米6月利上げ観測は後退しており、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドルは106円台後半で伸び悩む可能性がある。
2日発表された4月の米ISM製造業景況指数は50.8に低下し、市場予想の51.4を下回った。
（3月実績は51.8）項目別では、新規受注が3月の58.3から4月は55.8に低下。
雇用は48.1から49.2に改善したが、節目の50を下回る状態が続いている。
生産は55.3から54.2に低下した。
ただし、価格は3月の51.5から59.0に大幅上昇。
輸出は52.0から52.5に改善した。
4月のISM製造業景況指数は今回も節目の50を上回ったものの、市場予想を下回る結果となった。
雇用と輸出は多少改善したが、5月以降も改善が続くかどうか、現時点で判断することは難しいとの見方が多い。
市場関係者の間では、米製造業活動の改善は十分ではなく、インフレ見通しに大きな変化は生じていないとの見方が多い。
6日に発表される4月の米雇用統計が3月並みの内容（非農業部門雇用者数：+21.5万人、失業率：5.0％）でも6月利上げの可能性が高まるとは言い切れないとの声も聞かれている。