［東京 １日 ロイター］ -
ドル／円 JPY= ユーロ／ドル EUR= ユーロ／円 EURJPY=
正午現在 １０４．１５／１７ １．３１２２／２６ １３６．６７／７１
午前９時現在 １０４．１６／１８ １．３１２５／２９ １３６．７２／７６
ＮＹ午後５時 １０４．０８／１２ １．３１３０／３５ １３６．６６／７０
正午のドル／円は、前日ニューヨーク市場午後５時時点からわずかにドル高／円安の
１０４円前半だった。米市場が休場の上、目立った材料がないことから動意に乏しくドル
／円のフローは膨らまなかった。
東京市場では、日経平均株価がプラス圏で推移し、ドル／円も底堅かったが「株価以
外に材料がない。株価も方向感が出ていない」（国内金融機関）として、動意に乏しい展
開となった。「週後半には米雇用統計などの大型イベントを控えており、様子見姿勢がみ
られる」（国内証券）との指摘もあった。
中国国家統計局による８月製造業ＰＭＩ、ＨＳＢＣ／マークイットによる８月の中国
製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値の発表がそれぞれあったが、経済関係の深い
豪ドルやＮＺドルの反応は限定的だった。
国家統計局が発表した８月の中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は５１．１と
なり、７月の５１．７から低下した。エコノミスト予想５１．２をわずかに下回った。Ｈ
ＳＢＣ／マークイットの８月ＰＭＩ改定値は速報値の５０．３から下方修正され５０．２
となり、３カ月ぶりの低水準となった。ＰＭＩは５０が景気の拡大と縮小の節目となる。
＜ドルは目先の上昇余地が限定的との見方も＞
ドルは先月高値１０４．４９円付近が上値のめどとされ、これを上回れば「１０５円
も射程に入る」（国内証券）との声がある。ただ、１０２円台からの上昇ペースが速かっ
たことや、投機筋のドルロングが積み上がっていることへの警戒感が出ているほか、米長
期金利が低水準にとどまっており、足元のドル高／円安は米金利の水準に比べ「行き過ぎ
の面がある」（国内金融機関）との見方もある。
先行きのドル高／円安シナリオが広がってきており、週末に予定される米雇用統計で
は「仮に強い数字が出て長期金利が上向けば、ドルの一段高もあり得る」（国内証券）と
期待感も出ているが、強い雇用統計で米金利が上昇しても目先の上昇余地は限られるとの
見方もある。
＜ユーロの下方圧力継続、米指標が強ければ1.30ドル台の攻防も＞
ユーロ／ドルは、１．３１００ドルに厚めのオプションバリアが観測され、これを割
り込めばストップロスを巻き込んで下げ足を速め、１．３０ドル台にレンジが移行する可
能性が出ている。
ＩＧ証券の石川順一マーケット・アナリストは、週末の米雇用統計を含め今週に相次
いで発表される米指標で米経済の強さが確認されたり、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ
総裁の会見で追加緩和に前向きな姿勢が示されれば「欧米の金融政策の方向性の違いに市
場の関心が集まりやすく、ドル高とユーロ安が加速し、ユーロは１．３０ドル台の攻防に
シフトする可能性がある」と指摘する。
ユーロは域内ファンダメンタルズの弱さへの意識と、ＥＣＢによる追加緩和への期待
の高まりから、下方圧力が継続している。投機筋のショートポジションが膨らんでいるこ
とからショートカバーへの警戒感も出ているものの「より大きな（追加緩和という）テー
マに相場はついていっている」（邦銀）として依然、売り圧力が強いという。
一方、米雇用統計や経済指標が弱かった場合、積み上がったドルロングやユーロショ
ートにとっては「絶好の巻き戻しの場になる」（石川氏）。この場合、１週間程度はユー
ロ買い、ドル売りの動きが出やすいと石川氏はみるが、これは一時的な動きにとどまり、
年末に向けて再びドル高／ユーロ安のトレンドに戻ると見通している。
(( 全スポットレート（ロイターデータ） FX=
アジアスポットレート（同） AFX=
欧州スポットレート（同） EFX=
クロス円レート（同） JPYX=
クロス円の時系列レート（同） JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート（ロイター・ディーリング約定値） D4FX=
スポットレート（RTFX） FX=RTFX
スポットレート（日銀公表） TKYFX
為替関連ニュース ))
ドル／円 JPY= ユーロ／ドル EUR= ユーロ／円 EURJPY=
正午現在 １０４．１５／１７ １．３１２２／２６ １３６．６７／７１
午前９時現在 １０４．１６／１８ １．３１２５／２９ １３６．７２／７６
ＮＹ午後５時 １０４．０８／１２ １．３１３０／３５ １３６．６６／７０
正午のドル／円は、前日ニューヨーク市場午後５時時点からわずかにドル高／円安の
１０４円前半だった。米市場が休場の上、目立った材料がないことから動意に乏しくドル
／円のフローは膨らまなかった。
東京市場では、日経平均株価がプラス圏で推移し、ドル／円も底堅かったが「株価以
外に材料がない。株価も方向感が出ていない」（国内金融機関）として、動意に乏しい展
開となった。「週後半には米雇用統計などの大型イベントを控えており、様子見姿勢がみ
られる」（国内証券）との指摘もあった。
中国国家統計局による８月製造業ＰＭＩ、ＨＳＢＣ／マークイットによる８月の中国
製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値の発表がそれぞれあったが、経済関係の深い
豪ドルやＮＺドルの反応は限定的だった。
国家統計局が発表した８月の中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は５１．１と
なり、７月の５１．７から低下した。エコノミスト予想５１．２をわずかに下回った。Ｈ
ＳＢＣ／マークイットの８月ＰＭＩ改定値は速報値の５０．３から下方修正され５０．２
となり、３カ月ぶりの低水準となった。ＰＭＩは５０が景気の拡大と縮小の節目となる。
＜ドルは目先の上昇余地が限定的との見方も＞
ドルは先月高値１０４．４９円付近が上値のめどとされ、これを上回れば「１０５円
も射程に入る」（国内証券）との声がある。ただ、１０２円台からの上昇ペースが速かっ
たことや、投機筋のドルロングが積み上がっていることへの警戒感が出ているほか、米長
期金利が低水準にとどまっており、足元のドル高／円安は米金利の水準に比べ「行き過ぎ
の面がある」（国内金融機関）との見方もある。
先行きのドル高／円安シナリオが広がってきており、週末に予定される米雇用統計で
は「仮に強い数字が出て長期金利が上向けば、ドルの一段高もあり得る」（国内証券）と
期待感も出ているが、強い雇用統計で米金利が上昇しても目先の上昇余地は限られるとの
見方もある。
＜ユーロの下方圧力継続、米指標が強ければ1.30ドル台の攻防も＞
ユーロ／ドルは、１．３１００ドルに厚めのオプションバリアが観測され、これを割
り込めばストップロスを巻き込んで下げ足を速め、１．３０ドル台にレンジが移行する可
能性が出ている。
ＩＧ証券の石川順一マーケット・アナリストは、週末の米雇用統計を含め今週に相次
いで発表される米指標で米経済の強さが確認されたり、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ
総裁の会見で追加緩和に前向きな姿勢が示されれば「欧米の金融政策の方向性の違いに市
場の関心が集まりやすく、ドル高とユーロ安が加速し、ユーロは１．３０ドル台の攻防に
シフトする可能性がある」と指摘する。
ユーロは域内ファンダメンタルズの弱さへの意識と、ＥＣＢによる追加緩和への期待
の高まりから、下方圧力が継続している。投機筋のショートポジションが膨らんでいるこ
とからショートカバーへの警戒感も出ているものの「より大きな（追加緩和という）テー
マに相場はついていっている」（邦銀）として依然、売り圧力が強いという。
一方、米雇用統計や経済指標が弱かった場合、積み上がったドルロングやユーロショ
ートにとっては「絶好の巻き戻しの場になる」（石川氏）。この場合、１週間程度はユー
ロ買い、ドル売りの動きが出やすいと石川氏はみるが、これは一時的な動きにとどまり、
年末に向けて再びドル高／ユーロ安のトレンドに戻ると見通している。
(( 全スポットレート（ロイターデータ） FX=
アジアスポットレート（同） AFX=
欧州スポットレート（同） EFX=
クロス円レート（同） JPYX=
クロス円の時系列レート（同） JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート（ロイター・ディーリング約定値） D4FX=
スポットレート（RTFX） FX=RTFX
スポットレート（日銀公表） TKYFX
為替関連ニュース ))