40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

東京外為市場・正午=ドル109円前半、損失確定の買い戻し巻き込み上昇

発行済 2014-09-20 12:45
更新済 2014-09-20 12:45
東京外為市場・正午=ドル109円前半、損失確定の買い戻し巻き込み上昇

東京外為市場・正午=ドル109円前半、損失確定の買い戻し巻き込み上昇

[東京 19日 ロイター] -   
         ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY=
  正午現在   109.20/22 1.2914/18 141.03/07
  午前9時現在 108.80/82 1.2918/22 140.56/60 
  NY午後5時 108.67/69 1.2921/23 140.45/49
 

正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の10
9円前半だった。スコットランド独立の是非を問う住民投票の結果を待ちつつ108円後
半でもみあいとなったが、仲値公示後には損失確定の買い戻しを巻き込んで6年ぶりに1
09円台に乗せた。

スコットランドの住民投票の結果をにらみ、朝方から「結果が判明するまで大きく動
けない」(国内金融機関)との声が出ていた。週末のため利益確定やポジション調整の動
きが出やすい地合いが意識されつつも、108円後半で底堅く推移。
仲値公示後には109円台に乗せ、損失確定の買い戻しを巻き込む形で一時109.
45円まで上昇した。「目立った材料があったわけではないが、朝方から109円を目前
に小動きとなっており、大台を試しやすい地合いだった」(外銀)との声が出ていた。
この局面では、パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRCD債)に絡んだ
ドル買い/円売りが観測された。PRDC債は、通常のクーポン・スワップにレバレッジ
をかけたものに円コールオプションを組み合わせて組成した債券で、ドル高局面では、「
ヘッジのためのドル買い/円売りが発生する」(邦銀)という。
前日の海外時間には、ドルは円以外の主要通貨に対して軟調となった。先行き、ドル
/円は110円辺りからはオプションバリアも出て上値が重くなりやすいとみられている

ソシエテジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、円売り地合いは底辺で継続
しており、海外勢もドルではなく円から相場を見るようになってきているとして「クロス
円相場が盛り上がってきそうだ」(鈴木氏)と指摘している。

<ポンド強含み、スコットランド独立回避を織り込み>

ポンドは、対ドルで上げ幅を拡大した。スコットランドの住民投票で独立反対派が優
勢との最初の開票速報結果が伝わると、一時1.6523ドルまで上昇。その後も強含ん
で推移している。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジストの村田雅志氏は「ポンド/ド
ルは急落前の水準まで戻してきた。最終結果で反対派が勝利となれば、1.65ドル半ば
ぐらいまでは上値の余地はある」と指摘している。
その後は、金融市場の混乱が回避されることから従来の相場に戻り、年末に向けてポ
ンドは、じり安の展開になりそうだという。利上げが中心テーマになり、金融引き締め方
向の米英に対し、緩和を進める日欧という構図がベースになる。「ドル高基調の中で、ポ
ンドはドルに負けるとしても、ユーロに負けるとは考えにくい」(村田氏)として、対ド
ルで1.60ドル付近にまでじり安となる可能性がある一方、対ユーロでは買われる方向
だとの見方を示している。

<ECBの新長期オペ不調、QEの思惑出やすいとの見方>

前日海外時間には、欧州中央銀行(ECB)の1回目の「的を絞った長期資金供給オ
ペ(TLTRO)」の供給額が市場予想を大きく下回ったが、ユーロの反応は限定的だっ
た。TLTROの供給額が予想を下回ったことでバランスシートの拡大懸念が後退した一
方、ECBが量的緩和(QE)などの追加措置を促すとの観測が台頭してユーロの上昇圧
力が抑えられたもよう。
ECBは先行き2─3年でTLTROのほか、資産担保証券(ABS)やカバードボ
ンドの購入を通じてバランスシートが2012年初頭の規模に戻るとの見通しを示してい
る。みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は、現在のバランスシート
に1兆ユーロ規模の上乗せになるところ、とりわけ規模の大きいTLTROの1回目が不
調だったことから「出だしとしては芳しくない。どこかで帳尻を合わせなければならなく
なるため、QEに対する思惑が出やすくなる」と指摘している。
第1回TLTROの供給額は826億0200万ユーロ。市場は1330億ユーロが
供給されると予想していた。

(平田紀之)
((※ noriyuki.hirata@thomsonreuters.com; 03-6441-1822; Reuters Messaging:
noriyuki.hirata.thomsonreuters.com@reuters.net))

((  全スポットレート(ロイターデータ) FX=  
  アジアスポットレート(同) AFX=
  欧州スポットレート(同) EFX=
  クロス円レート(同) JPYX=
  クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
  通貨オプション FXVOL
  スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
  スポットレート(RTFX) FX=RTFX
  スポットレート(日銀公表) TKYFX
 
  為替関連ニュース ))

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます