中国の先月の貿易収支は輸入の急増により6年ぶりの貿易赤字に
赤字額は72億4000万ドル(約6750億円)
中国の一月での赤字は2004年4月以来、約6年ぶり
景気回復による内需の拡大で輸入が急増したのに加え
原油などの資源価格高騰の影響と見られる
対中貿易赤字に悩む欧米諸国は人民元切り上げを求めており
G20での個別会合で議論が行われる可能性があるが
今回の赤字結果により、人民元相場と欧米の主張は無関係とし
欧米の主張を退ける可能性も高いと思われる
もっとも、中国がG20の場での人民元切り上げを容認する可能性は
もともとありえないと個人的には思います
G20の場で容認すると欧米の圧力に屈したと取られるため
全く違う時期に急に自主的に切り上げる公算が高いと思えます
そうすることで欧米に逆に貸しを与えるという感じでしょうか・・
中国が無条件で相手の要求を呑むのは考え難いですから
何か取引材料を用意しているかもしれませんね
前回のクロマグロ取引禁止案否決も中国が暗躍していますしね
(漢方薬の材料となるトラの取引禁止案に日本が反対する見返りに
中国と結びつきの深いアフリカ諸国等に働きかけてマグロ取引禁止案を
大差で否決させた。もちろん他にも思惑があって
マグロ以外の資源にも今後取引を制限される事への警戒感もある)
中国は自国の利益確保の為なら断固反対する立場を一貫させてますから
人民元問題もそう簡単に容認する事はありえないでしょう
とりあえず今週は人民元問題では動きのない可能性が高そうですが・・・