日々是相場 -夕刊- 2020年11月12日(木)
日経平均 25,520.88 円 △ 171.28 円
≪東証一部≫
売買高 13億4,800万株
売買代金 2兆8059億4300万円
値上り銘柄数 734 銘柄
値下り銘柄数 1,365 銘柄
騰落レシオ(25日) 94.96 % ▼ 1.36 %
為替 1ドル=105.22 円
☆ 市況概況 ☆
依然として買戻しが入る!?
米国株は相変わらずまちまち、前日までと反対に買われていたのが売られ、売られていたものが買われる展開となった。日本市場は夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調となったこともあり、買い先行となった。節目とみられる25,500円を超えて上値を試す動きとなったが、TOPIXは冴えない展開となっていたように、日経平均に影響の大きな銘柄が目先の需給だけ、買戻しで指数を押し上げただけで上値も限定的となった。
昼の時間帯も値持ちはよかったがさすがに手仕舞い売りに押される展開となり、後場に入ると日経平均は一時前日比マイナスとなる場面も見られルなど冴えない展開となった。引けを意識する時間帯からはオプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジの先物買いなどもあって再度上値を試す動きになったが、引き続き指数に影響の大きな銘柄だけが買われるという状況でさえない展開が続いた。米国市場同様に、日経平均に影響の大きな銘柄以外は買われたものが売られ、売られたものが買われる展開だった。
小型銘柄は売られすぎから買い直されるものも多く総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが、売り買いともに手仕舞いの動きで断続的な動きは見られず方向感は出なかった。
行き過ぎからさらに買われている銘柄も見られ、いかにもバブルの様相を呈している。1980年代のバブルも2000年のITバブルも今回の相場もみな、ほんの一握りの銘柄で指数を押し上げるという共通点があり、そうした銘柄が買われすぎから一気に売られることでバブル崩壊となっている。今回も買戻し一巡となったものから売られることになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
まだまだ過熱感が冷めない感じで、過熱感が意識されると一気に移動平均線までの調整は見られるだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
依然として堅調な展開となっているが、TOPIXはさすがに調整感が出てきた。そうなると本日の日経平均高はやはりオプションの影響が大きいと思われ、明日のSQ(特別清算指数)算出を過ぎてもまだ堅調な地合いが続くのかどうかがおおいに注目されるところである。
オプションSQのヘッジのために日経平均先物を買う、あるいは現物株でも日経平均に影響の大きな銘柄を買うという動きが出ていると考えられる。日経平均に影響の大きな銘柄でヘッジをした方がコストが安い、リスクが少ないとなるとそうしたヘッジが増えるということであり、日経平均が下がらないということになる。
前日まで大きく上昇したものも手仕舞い売りに押されるものなども見られ、空売りの買戻し一巡となったものから調整となっているような面も見られる。ここからもさらに指数を押し上げるような買戻しが入るかどうかということで日経平均の上値も決まりそうだ。
まだはもうなり、もうはまだなりということで、そろそろいいところなのではないかと思う。新型コロナウイルスの感染拡大が続くとその影響も懸念されることになると思う。実際に飲食店などへの休業要請などが出てくると消費の落ち込みも懸念されるのではないかと思う。