日々是相場 -夕刊- 2020年12月7日(月)
日経平均 26,547.44 円 ▼ 203.80 円
≪東証一部≫
売買高 11億6,647万株
売買代金 2兆2428億1700万円
値上り銘柄数 395 銘柄
値下り銘柄数 1,714 銘柄
騰落レシオ(25日) 112.15 % ▼ 3.20 %
為替 1ドル=104.09 円
☆ 市況概況 ☆
買われすぎ銘柄の修正安で冴えない展開
週末の米国株が堅調となったことなどから、買い先行となった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることや買われすぎ銘柄に修正機運も出ていることから寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りも嵩んで冴えない展開となった。いったん調整感が出ると目先的な過熱感も強いことから買戻しを急ぐということでもなく冴えない展開が続いた。
昼の時間帯も特に買戻しを急ぐでもなく、逆に目先的な過熱感を嫌がるように売られ、後場に入っても売りが止まらず、下値を試す動きとなった。ただ、26,500円を割り込まないとみると買戻しも入り、下げ渋りとなった。それでも買い急ぐ動きは全く見られず、冴えない展開が続き、引けを意識する時間帯からは戻りの鈍さを嫌気して手仕舞い売りも嵩み、結局は26,500円は保ったものの安値圏での引けとなった。
小型銘柄も手仕舞い売り、見切り売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大きく下落、二部株指数も大幅安で日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す場面も見られ、持高調整の売りなども多くなっているようだ。限月交替のロールオーバーに絡んで売り先行となる場面もあったようだ。
案外下値も堅いのだが、これまで買われすぎていた銘柄に値を崩すものが目立った。相場全体の調整感につながるという雰囲気であり、いったん下値を試す動きとなりそうだ。強気な向きも増えているので、ここで空売りが減少し、信用買いが増えるようだとさらに大きく下押すことになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値更新で始まったものの「寄り天」での包み足となった。明日明後日で本日の高値を抜けないといったん25日移動平均線までの調整は見られるだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
さすがに目先的な過熱感を嫌気するような動きになってきた。先週から買われすぎ銘柄の上昇が一服となっており、空売りの積み上がりもなく、出遅れ銘柄が買われすぎるところまで買われていたことで調整感が強まった。
電機株などが高値を付け、指数に影響の大きな銘柄も高値を付け、鉄鋼株や海運株なども今度は目先的に買われすぎの水準まで買われており、ここからいったん調整となりそうだ。
どこまで下がるかということになるのだろうが、先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出の週だけに一方向に大きく動くということもありそうだ。いったん下値を試す動きが加速されると想像以上の下落となる場面もありそうだ。
大きく下がったところで空売りが積み上がるかどうかということが注目される。指数に影響の大きな銘柄に空売りが積み上がるようであれば、買戻しで底堅さがみられ、底堅さが見られるとまた強気筋が復活とのなるのだろうが、信用取引の買いが増えるようであれば、下げが加速されるのだろう。