9日のBRICs株式市場は、ブラジルと中国のみ上昇しました。
ブラジルのボベスパ指数は、バンコ・ブラデスコが今年の鉄鉱価格が約2倍に上昇するとの見通しを示す一方、住宅販売の見通しが上方修正されたことから住宅建設株が上昇し、前日比1.46%高の69576.38で引けました。
同国第3位の鉄鋼メーカーであるナシオナル製鉄株は、CEOが同社の鉱部門スピンオフ(分離・独立)させると200億ドルの価値になるとの試算を示したことかが好感されたことが支援材料となり、株価が3.9%値上がりしました。
PDGレアルティSAエンプレエンジメントス・エ・パルチシパソンエスは、ゴールドマン・サックスが同国政府の住宅支援プログラムが同社に恩恵をもたらすとの見解を示したことが好感され株価が2.5%上昇しました。
ロシアのMICEX指数は、原油先物相場の下落を背景に値下がりし、前日比0.13%安の1412.55で引けました。
大手石油会社のトランスネフチ株は前日比1.35%安となりました。
香水・化粧品メーカー最大手のカリーナ・コンツェルン株は同6.56%となりまいsた。
一方、ロイターは、ズベルバンクがトルコのガランティ銀行株取得に関する可能性を報じたこと株価が2.65%値上がりしました。
インドのSENSEX指数は、ダイムラーが保有するタタ・モータースの5.3%の株式を売却したことが報じられたことを受けて同社の株価が下落し、全般的に下押したことから、前日比0.29%安の17052.54で引けました。
タタ・モータースの株価は2.7%安となりました。
国内最大のダム建設業者であるジャイプラカシュ株は3.3%安となりました。
中国の上海総合株価指数は、中国人民銀行(PBOC)の当局者が不動産市場の沈静化に向けた追加措置は必要ないとの認識を示したことが好感され、前日比0.52%高の3069.14で引けました。
PBOCの発表は、不動産ディベロッパーと保険株の株価を押し上げました。
一方、国内最大の保険会社である中国人寿保険は2009年の通期決算の利益が3倍以上に増加するとの見通しを示したことも手掛かりとなり、株価が3.3%高となりました。
時価総額では中国第2位の不動産ディベロッパーである保利房地産集団株は約4%上昇しました。
中国2月乗用車の販売台数は前年比+55%となりました。
中国政府は、農村部の自動車購入希望者が購入の際に中古車を売却する場合の補助金制度の期間を延長したことや、2月14日の旧正月休暇を前に自動車を購入する人の数が増加したことも今回の好結果の要因となりました。
ところで、中国国家外為管理局(SAFE)は、中国の投資家が海外への投資を容易にするための複数の経路を開設する方針を示しました。
一方、海外向の人民元建て商品を開発すると同時に、投機的な資本の流入を抑制するために異常な海外からの資金の流入を注視行く方針を示しました。