スイス証券取引所に上場しているオーストリアの半導体メーカーams AG (SIX:AMS)は、先週に19%下落した。これは2日(現地時間)にアップル(NASDAQ:AAPL)が業績見通しを下方修正したためである。このアップルの下方修正は、予想以上の中国圏の経済低迷を受けている。
amsは顔認証システムやセンサーに特化しており、光学センサーをアップルに提供している。今後数ヶ月において、iPhoneの売上が以前のように堅調ではないために収益減が見込まれる。
しかし、7日朝(現地時間)ではams株は8%以上上昇している。このams株の上昇は、先週金曜日に中国人民銀行(PBoC)が預金準備率の引き下げを発表した影響を受けている。さらなる好材料は、米中間の通商交渉が7日から始まることだろう。
ams株の先週の下落は、押し目買いの機会になるだろうか?
RSIは2008年のリーマンショック以来の水準である25から、7日では27に反発している。MACDはゴールデンクロスを形成し、買いシグナルを発している。
しかし、AMS株は下降トレンドの中にある。50WMAは100WMAを下回っている(上図:黄緑と青)。さらに先週木曜日の下落によって2013年12月以来の最低水準まで押し下げられ、2016年5月のサポートライン(上図:細い黒の平行線)を割ってしまっている。
トレード戦略ーショートエントリー準備
慎重なトレーダーは、2018年の最高値からの下降トレンドライン(上図:右肩下がりの太い黒線)と50日の移動平均線によって抵抗を確認することができたらショートエントリーできるだろう。
一般トレーダーは、50日の移動平均線の29ドルの水準になればショートエントリーできるだろう。
積極的なトレーダーは、12月13日における高値、24ドルの水準が抵抗になると考えてショートできるだろう。