11月8~9日に行われた米大統領選以降、円安・株高が急激に進行して「トランプ相場」とも呼ばれるようになった。それにしてもこれは多くの市場関係者にとってサプライズな株高だった。
大統領選前は、政策・発言に過激なものが多いトランプ候補が当選したら、リスク回避の円高・株安になると思われていた。実際に選挙期間中や開票中は、トランプ候補が有利と思われると円高・株安になった。
しかし当選が確定してからは、まさかの円安・株高一辺倒になっている。この「トランプ相場」はいつまで続くのだろうか?実際トランプ大統領はまだ誕生しておらず、実際の政策は何も実行していない。
何もしていない以上、期待だけで現在の株高になっている。ということは、就任してしまえばかえって「材料出尽くし」で株高が終わることも考えられる。
あるいは反対に、トランプ大統領が市場にとって期待できるような政策を打ち出せば、その後も株高が続くこともありえる。ともかく、来年1月の新大統領の宣誓まではこの株高が続いてもおかしくない。
オバマ大統領は民主党で、トランプ新大統領は共和党。単に党の違いだけではなく、全く新しいアメリカの時代が来年から始まるのかもしれない。