2日の米国株 は下落。S&P500種株価指数は8月に月間ベースで2月以降最大の上げを記録した。この日はエネルギー株が下落。米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は3年ぶり高水準となったものの、原油価格の下げで相殺された。
S&P500種株価指数は前週末比0.1%下げて2002.28。ダウ工業株30種平均は30.89ドル(0.2%)安の17067.56ドル。 8月のISM製造業総合景況指数は59と、2011年3月以来の水準に上昇。前月は57.1だった。予想中央値は57への低下だった。同指数で50は活動 の拡大と縮小の境目を示す。S&P500種は8月に月間ベース で3.8%高となり、初めて2000を超えた。経済指標の改善に加え、成長押し上げに向けて金融当局が刺激策を継続するとの観測が背景にある。年初来では 8.1%上昇している。4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から上方修正された。企業の設備投資が大きく拡大した。設備投 資や住宅投資を含む固定資本投資が約2年ぶりの大幅な伸びとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、5日発表される8月の米雇用統計 では7カ月連続での20万人超の雇用増が見込まれている。
欧州株式相場は前日からほぼ変わらず。欧州中央銀行(ECB)が刺激策を拡大するとの観測を手掛かりに、指標のストックス欧州600指数は前日まで 続伸となっていた。ストックス600指数 は前日比0.1%未満安の342.75で終了。一時0.4%上げ、0.2%下落する場面もあった。先月8日に付けた4カ月ぶり安値からは5.5%上げてい る。ドラギECB総裁が低インフレとの闘いで追加刺激策の用意があると示唆したためだ。ECBは政策委員会を4日に開催する。
東京株式相場 は3日続伸。ドル・円相場が1月以来の円安水準となる1ドル=105円台に入り、米国製造業統計の改善も受け、企業業績に対する楽観的な見方が広がった。 電機や機械、輸送用機器など輸出関連、銀行など金融株、海運株が高い。内閣改造による構造・規制改革進展への期待も後押しした。
ロシアとウクライナが停戦で合意し、ロシア通貨ルーブルは反発、商品先物相場は下落した。