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破綻の瀬戸際までやってきた東芝

発行済 2017-02-11 01:22
更新済 2023-07-09 19:32

 東芝が非常に苦しい状況に追い込まれている。東芝はアメリカの子会社を通して、2015年末に現地の原発企業を買収した。
 ところが買収した企業で建設中の原発は、工事が遅れかつ建設費用も当初の想定よりも大幅に余分にかかることが判明。そのために今期は7000億円もの減損損失を計上することになった。
 問題は7000億円の損失によって、東芝が債務超過に陥ってしまうことだ。損失は昨年10~12月期に計上されることになるが、この時点で東芝の株主資本は3600億円程度と言われる。これは明らかに債務超過になる。
 このまま3月末時点まで債務超過が続くと、東芝は東証1部から2部に降格となる。さらにあと1年債務超過状態を解消できないと、上場廃止にもなる。
 降格や上場廃止を防ぐためには債務超過を解消するしかないのだが、数千億円もの資金を調達するのは極めて難しい。結局は事業の切り売りでしのぐしかないので、東芝は半導体事業を分社化してその一部を他企業に売って現金を調達しようとしている。すでに医療子会社などは売却された。
 問題は今回半導体事業を売ったとしても、それで根本的な問題の解決になるとは言えない点だ。東芝はアメリカの原発事業をまだ続けるつもりらしいが、今後も損失を生む可能性が高い。このようなことが続けば、東芝の存続は非常に厳しくなる。

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