債券、それぞれに異なった意味と価値

債券とは

債券とは、特定期間にわたって特定の金額の貸付を行うために借り手によって作成された有価証券です。

債券の購入者は、貸し手または債券保有者ということになります。貸し手は、特定の日に債券が満期になるまで借り手から利息の支払いを受け取り、その時点で債務者は債券の元の金額を貸し手に戻します。

政府機関、行政機関、地方自治体、法人/企業は、設備投資や新しいプロジェクトの実施、既存の債務の借り換えなどの資金調達の手段として債券を発行しています。銀行ローンはコストが高かったり条件が厳しかったりするので、負債主によって発行される債券は銀行からの貸付よりも良い手段となり得ます。また貸し手から見ても利息を得る事が出来ますのでその分のリターンが見込めます。

借り入れた特定の資本金額は額面金額と呼ばれ、額面金額が返ってくるまでの特定期間は満期と呼ばれます。債務者によって行われる定期的な支払いは、毎年または半年ごとに行われることが多く、各支払いの額は、債券の利率（額面金額に対する利息の割合）によって決まります。

例えば、XYZ社が額面1000ドル、満期3年、利率5％、利率が半年毎の債券を発行した場合、XYZ社は債券保有者（投資家）に3年間6ヶ月ごとに25ドルの支払うことになります。一般的に利回りと呼ばれる投資収益率は毎年5％で、3年後に1000ドルが投資家に返されます。

債券の年率は、債務者の債務不履行のリスクによって大きく左右されますが、債券の満期が長ければ長いほど、借り手の状況が変わる可能性が高くなり、債券の返済に問題が生じる可能性があります。

債券の仕組み

①投資家→発行主（貸す）
②発行主→投資家（債券の発行、利子の支払い、期限に原本を返却）

※債券は流動性さえ見込めれば売却する事も可能です。

債券評価

債券発行後、債券は他の証券と同じ方法で取引することができます。この特定の資産の価値は、決済の流れが固定されています。

流通市場では、投資家は、売却時の金利環境に応じて債券を多かれ少なかれ支払う意思があります。債券の利回りは購入価格に左右されます。利率が一定の債券は買われれば買われるほど利回りが低くなり、逆に支払額が低いほど、利回りは高くなります。

たとえば、上記のXYZ社の債券を例にして、元の所有者が類似のリスクおよび期間を持つ債券の金利が1％上昇した場合に、債券を売却するとしたらどうなるでしょうか。

その場合、XYZ債券の購入価格は下がり、利回りは上昇します。なぜなら、より良い利回りを持つ他の債券が現在入手可能であるからです。逆に、金利が1％下落した場合、XYZ債券はより価値が高くなり、利回りは下がります。これは現在、利用可能な他の債券よりも優れているためです。

国債

米国債は、満期が10年以上のものはボンド（Bonds）、満期が1年から10年のものはノート（Notes）、1年未満のものはビル（Bills）と呼ばれます。地方債（munis）には、免税の特典があります。地方のインフラや教育プロジェクトに資金を提供するために、州、都市、郡などの地方政府によって発行されます。

Investing.comの国債ページは、世界中で入手可能なソブリン債のデータベースを提供しており、主な国のベンチマーク金利である10年債利回りのチャートから始まります。国および債券の満期別にデータベースを検索すると、選択した各満期の現在および過去のイールドカーブデータなどのチャートが作成されます。金融先物の指数と価格とともに、異なる満期の主要債券の表が続きます。ページの最後の表は、世界中の次回のオークションの詳細です。

[債券]タブからセクション全体に移動すると、ユーザーは国、スプレッド、主要債券関連の指標をフィルタリングできます。

債券の種類

「コーラブル債」では、負債主は早期にローンを返済することができます。債券発行者は、債券発行者が債券の元本を債券保有者（投資家）に返還し、利払いを停止することができます。地方債や社債はコーラブル債として機能しますが、国債は稀なケース以外はできません。

「プッタブル債」は、そのオプションが最初に規定されている場合に債券保有者が満期前に取引を終了することができます。ただし、事前に規定された特定の事象または条件が発生した場合に限ります。

「ゼロクーポン債」は、債券を保有している間の利息（クーポン）が支払われない債券です。ゼロクーポン債は一般的に、その額面金額から大幅に割引されて発行されます。このタイプの債券が満期になると、保有者は割引された金額ではなく額面で返済され、投資家はその割引額分利益を得ることができます。

社債はまた、「転換可能」とすることもできます。これにより、社債権者は一定の条件下で社債の株式に転換することができます。