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欧州市場サマリー(3日)

発行済 2009-06-04 04:24
EUR/JPY
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BP
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    1246GMT 2日

ユーロ/ドル 1.4188 1.4303

ドル/円  95.950 95.650

ユーロ/円 136.22 136.86

              3日終値     前営業日終値

株 FT100 4383.42(‐93.60) 4477.02

  クセトラDAX     5054.53(‐89.53) 5144.06

金 現物午後値決め 976.75   980.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  98.790 (‐0.015)  0.775(0.755)

独連邦債2年物 1.434(1.419)

独連邦債10年物(6月限) 119.90 (+0.89) 3.571(3.650)

独連邦債30年物   4.327(4.472)

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 <為替> ドルが対ユーロで上昇。年初来安値の水準から値を戻した。ロイターのイン

タビューで、中国・日本・インド・韓国の金融関係筋が、米国のソブリン債格付けが引き

下げられた場合でも引き続き米債を購入する方針を示唆し、ドルを支援した。

 <株式> ロンドン株式市場は続落。商品(コモディティ)・銀行株が軟調となったほ

か、配当落ちとなったボーダフォンが下落した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時4359.33の安値をつけた。

 石油株の下げが目立った。BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、BGグル

ープ、タロー・オイル、ケアン・エナジーが3.1―4.1%下落

した。石油株は、原油価格に追随してこのところ上昇していた。

 金属価格が下落するなか鉱山株に売りが出た。ベダンタ・リソーシズ、エクス

トラータ、アングロ・アメリカン、BHPビリトン、リオ・ティ

ント、アントファガスタが1.6―8%安。

 銀行株も安い。バークレイズは5%安。アラブ首長国連邦(UAE)・アブダ

ビ首長国の政府系投資機関である国際石油投資会社(IPIC)が前日、同行株の11%

超を売却した。バークレイズは前日13.5%下落していた。

 HSBCは1%安。サウジアラビアの複合企業、サード・グループ[SAADG.UL]

が同行株の3%近くについて売却するとのうわさがあるとトレーダーが指摘した。

 サード・グループの幹部は売却のうわさを否定した。同グループとHSBCはともにコ

メントを控えている。

 その他銀行株では、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、ロ

イズ・バンキング・グループ、スタンダード・チャータード(スタンチャート)

銀行が1.6―5.3%安。

 ボーダフォンが配当落ちで4.9%下落。インターナショナル・パワー

WPPなども配当落ちにより売られた。

 食品小売株に買いが入った。カゼノブが同セクターの投資判断を「アンダーウエート」

から「ニュートラル」に引き上げた。テスコ、モリソン・スーパーマーケッツ

、セインズベリーが0.3―1.4%高となった。

 

 欧州株式市場は大幅安。金融やエネルギー、資源関連株などに売りが出た。予想よりも

弱い米経済指標が経済や企業業績の回復期待に水を差したという。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は17.78ポイント(2.01%)

安の868.10。

 年初からの上昇率は4.3%、3月9日の最安値からは34.5%上昇している。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は50.78ポイント(2.00%)安

の2483.39。

 株式を「オーバーウエート」から「ベンチマーク」に引き下げたクレディスイスは、調

査リポートで「リスク選好は2007年11月以来の水準に回復した。株式だけでみたリ

スク選好は熱狂的(euphoric)な水準に達している」と述べた。

 DJユーロSTOXX欧州銀行株指数<.SX7P>は3月9日から6月1日までに116%

上昇。クレディスイスでは、金融株について、さらに買い上がるためには最も楽観的な正

規化収益(normalized earnings)予想を織り込む必要があると指摘した。

 フィンランドの大手携帯電話メーカー、ノキアは5%安。同社の人気が10

代層で減退しているとの調査が嫌気された。

 55%の減益と2009年の販売目標を引き下げたコングロマリットの仏ブイグ

PA>は7.9%下落。

 原油価格が3%値下がりするなか、レプソルが3.3%安。トタル

も3.0%下落した。ENIは2.3%安。

 <ユーロ圏債券> 上昇。超長期独連邦債の入札が好調だったことや、このところ上昇

していた株式が軟調となったことが支援材料となり、10年債利回りは1週間ぶり低水準

をつけた。

 米指標も債券の上値を抑える内容とはならなかった。

 独連邦債先物は一時、5月26日以来の高値である119.99をつけた。ロ

イターのチャートによると、1日の上昇としては4月20日以来の大きさとなった。 清

算までの取引量は120万枚と2008年12月4日以来の高水準だった。

 独連邦債30年物は33億ユーロ規模の超長期債入札が堅調だったことを

受けてアウトパフォームし、利回りは13.8ベーシスポイント(bp)低下の

4.321%となった。

 2・10年債のスワップカーブは一時、1999年のユーロ導入以来の水準にスティー

プ化した。

 モニュメント証券の債券アナリスト、マーク・オストワルド氏は、独連邦債の入札でお

う盛な需要が見られたことが主な支援材料となったと指摘し、「景気回復が不確かな中、

長期債利回りの上昇は確実ではないことから、金利に着目する向きは模様眺めをして流通

市場で購入することを選択しなかった」と述べた。

 1555GMT時点で、独連邦債先物は86ティック高の119.87。

 独連邦債2年物利回りは1.6bp低下し1.403%。同10年物利回り

は8.6bp低下し3.565%。

 2・10年債の利回り格差は一時、ロイターのデータでユーロ導入以来の水準である

228bp近くに拡大した。スワップスプレッドも一時205bpをつけたが、後に

200bpを下回る水準となった。

 あるトレーダーは、欧州中央銀行(ECB)が4日に発表するカバードボンド買い入れ

計画の詳細に中身がなければ、利下げを予想する向きが増え、2・10年債の利回り格差

が一段と拡大する可能性を指摘した。

 この日はバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会で証言したが、独連邦債は

反応薄だった。

              [東京 4日 ロイター]

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