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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:金融政策のガラパゴス化が進む

発行済 2016-09-22 10:02
更新済 2016-09-22 10:33
【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:金融政策のガラパゴス化が進む
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年9月22日17時に執筆
21日の東京市場は昼過ぎに発表された日銀政策決定会合の中味を好感するかたちで後場から久しぶりに日経平均が盛り上がる展開となった。
キャッチフレーズ的には「異次元緩和から新次元緩和へ」と言ったら日銀の肩を持ちすぎであろうか。


今朝の日経紙の大見出しが「日銀緩和 量から金利へ」だからそれもアリかもしれない。
最近の株式市場の反応の仕方が、日銀政策決定会合の中味に失望する形でその日から数日にわたって売り込まれることが繰り返されたことを思えば、昨日の上昇は個人投資家に元気を与えたはずだ。


なにより日銀によるマイナス金利導入以降も、「政策の手詰まり感」「サプライズ不足」といった不名誉な評価がマーケットで幅を利かせる風潮には同情さえ感じてしまう。


私たち投資家を含め、まるで今の世の中が不景気のどん底にでもいるかのように政府には大規模な経済対策を求め、日銀には金融政策のサプライズを期待する風潮は決して正常ではないだろう。


現在の政府と日銀が行っている対策は日経平均が7000円割れをして、円相場が75円台まで底割れした2008年~2011年のリ−マンショック級の大混乱期に導入されるべき政策レベルではなのか。
その時の無策ぶりとはあまりに対照的な「出血大サービス」の継続が現在の有りようである。


戦時の対応として行うべきことを平時の現在に毎回規模を拡大しながら長期間断続的に実施していることに違和感を感じるのだ。
無痛で、時に心地よい麻酔治療ばかりで、次第に麻酔そのものを求めるような経済に陥っているようなものではないか。


景気循環と金利が整合性を持たない日本型ガラパゴスシステムを作り上げるべく壮大な実験につき合わされている気がしてならない。


個別株では、日銀緩和の新局面を評価し、収益改善が期待される地銀株から千葉銀行 (T:8331)、かつて地銀の優等生と評され株価的にも人気が高かった静岡銀行 (T:8355)、ゲーム用電子部品に強みを持ち、任天堂向けの納品実績から思惑人気が立ちやすい材料株としてホシデン (T:6804)などの押し目に注目している。


※個人投資家ブログ「兜町放浪記」は株式市況の解説と分析を中心に株式投資+αを目指す株式ブログです。
単なる上がる株・下がる株の予想屋を標榜とせず、株式投資を通じて社会全般と経済と人生を学ぶ、個人投資家に支持されるブログとなるよう日々アクティブな情報発信に励んでおります。
当ブログの監視銘柄は直接「兜町放浪記」にお立ち寄りいただくことをオススメします。


執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記


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