20日のドル・円相場は、東京市場では103円35銭から103円80銭まで反発。
欧米市場でドルは104円11銭まで買われており、103円96銭で取引を終えた。
本日21日のドル・円は、104円前後で推移か。
米長期金利の下げ渋りを意識してリスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。
欧州中央銀行(ECB)は20日に開いた理事会で金融政策の現状維持を決めた。
ドラギECB総裁は理事会後の会見で「成長支援とインフレ押し上げの目的で大規模な資産買い入れを継続することにコミットしている」との見方を示した。
ECBはインフレ目標を達成するまでは資産買い入れ額を縮小しないとの見方が広がったことから、ユーロは反落した。
市場関係者の間では、ECBは次回12月の理事会で現行の量的緩和策の期限延長について協議し、決定するとの見方が多い。
2017年末までの期限延長もあり得るとの声が聞かれているが、2017年半ば以降、買い入れ対象となるドイツ国債は不足すると予想されている。
ドイツが財政出動などの目的で国債を大量に増発すれば、この問題は解決するようだが、国内政治に左右される可能性があるため、ドイツの国債増発については予断を持つことができない状態が続くことになりそうだ。