■NY株式:ダウは77ドル高、相次ぐ大型買収を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18223.03 終値 :5309.83
前日比:+77.32 前日比:+52.43
始値 :18197.14 始値 :5290.31
高値 :18275.04 高値 :5311.50
安値 :18191.18 安値 :5289.23
24日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は77.32ドル高の18223.03、ナスダックは52.43ポイント高の5309.83で取引を終了した。
概ね良好な7-9月期主要企業決算が続く中、相次いで大型買収が発表されたことが好感され終日堅調推移となった。
セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で電気通信サービスや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
通信大手のAT&T(T)は総額854億ドルでメディア大手タイムワーナー(TWX)の買収で合意した。
しかしながら大幅な買収プレミアムと当局による買収承認が難航するとの懸念から、両社とも下落。
証券会社のTDアメリトレード(AMTD)は同業スコットレードの買収を発表して売られた。
一方で航空部品のB/Eエアロスペース(BEAV)はロックウェル・コリンズ(COL)との買収合意で急騰。
通信のTモバイル(TMUS)は好決算を発表し、業績見通しを引き上げたことで堅調推移となった。
米通信業界2強のベライゾン(VZ)とAT&Tは、Tモバイルやスプリント(S)による激しい価格攻勢を受けて契約者数が伸び悩んでおり、ヤフー(YHOO)やタイムワーナーなどメディア企業の買収に活路を見出そうとしている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、米10月製造業PMI速報値は1年ぶりの水準に上昇
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円90銭から104円32銭へ上昇し、104円18銭で引けた。
米国の9月シカゴ連銀全米活動指数が予想を下回り一時ドル売りが優勢となったが、マークイットが発表した米国の10月製造業PMI速報値が予想外に1年ぶりの高水準に達したため、年内の利上げ観測が一段と強まりドル買いが加速。
ユーロ・ドルは、1.0899ドルから1.0870ドルへ下落して1.0881ドルで引けた。
欧米金利差の拡大にユーロ売り、ドル買いが強まった。
ユーロ・円は、113円14銭から113円59銭まで上昇。
ポンド・ドルは、1.2242ドルから一時1.2193ドルへ下落した。
英ガーディアン紙が英国銀行協会会長の話として、「来年にも銀行が英国から撤退を準備している」と報じたため、ポンド売りが続いた。
ドル・スイスは、0.9916フランへ下落後、0.9945フランへ上昇した。
スイス中央銀行(SNB)総裁が「フランは依然過大評価されており、利下げ余地もある」と発言したためフラン売りが強まった。
■NY原油:反落で50.52ドル、イラクが減産に消極的な姿勢を示し
NY原油は反落(NYMEX原油12月限終値:50.52↓0.33)。
高値は22時06分の50.52ドル、安値は1時25分の49.62ドル。
石油輸出国機構(OPEC)で第2位の産油国であるイラクが生産削減の適用除外を求めたことから、減産合意への不透明感が意識された。
また、週末に発表された米原油生産の掘削設備(リグ)の稼動件数増加も、引続き売り材料となった。
日足チャートでは、50ドル台でのもみ合いとなっている。
1年3ヶ月ぶりの高値更新を受けて、一部市場関係者は「OPEC総会まではじり高の展開が続く」と指摘しているが、「各国の思惑が交錯し高値を更新する強い地合いとはなりにくい」との声も聞かれる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.77ドル +0.10ドル(+0.60%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.38ドル -0.06ドル(-0.18%)
ゴールドマン・サックス(GS)175.12ドル +0.45ドル(+0.26%)
インテル(INTC) 35.26ドル +0.11ドル(+0.31%)
アップル(AAPL) 117.65ドル +1.05ドル(+0.90%)
アルファベット(GOOG) 835.74ドル +11.68ドル(+1.42%)
フェイスブック(FB) 133.28ドル +1.21ドル(+0.92%)
キャタピラー(CAT) 85.99ドル -0.34ドル(-0.39%)
アルコア(AA) 26.86ドル -0.02ドル(-0.07%)
ウォルマート(WMT) 69.19ドル +0.85ドル(+1.24%)
スプリント(S) 6.92ドル +0.37ドル(+5.65%)