■NY株式:ダウは31ドル安、トランプ次期大統領の会見を控えて小動き
NYダウ ナスダック
終値:19855.53 終値:5551.82
前日比:-31.85 前日比:+20.00
始値:19876.35 始値:5536.54
高値:19957.12 高値:5564.25
安値:19836.03 安値:5528.11
10日の米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は31.85ドル安の19855.53、ナスダックは20.00ポイント高の5551.82で取引を終了した。
企業決算に対する警戒感から売りが先行。
その後は、多額の投資計画や強気な利益見通しを発表した自動車各車、一部のハイテク企業に買いが広がり上昇したものの、原油安に加えて、明日に予定されるトランプ次期大統領の会見を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小する展開となった。
セクター別では、自動車・自動車部品やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で不動産や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、3つのスキンケアブランドを13億ドルで仏の化粧品会社ロレアルに、前立腺癌部門を820百万ドルで中国のサンパワー・グループにそれぞれ売却合意し、上昇。
自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は通期の利益見通しが予想を上振れたほか、50億ドルの自社株買い計画を発表し、堅調推移。
一方で、天然ガスのウィリアムズ・カンパニーズ(WMB)は新株発行を発表し、大幅下落。
検索大手のアルファベット(GOOGL)は衛星関連事業の売却検討が報じられ、売られた。
検索サイトのヤフー(YHOO)は通信大手ベライゾン(VZ)にネット事業を売却した後、メイヤーCEOを含む6人の取締役が辞任するほか、社名を「アルタバ」に変更し、取締役会規模を縮小する意向を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円伸び悩み、原油先物やNYダウの下げを嫌気
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、116円34銭から115円29銭まで下落したが、115円77銭で引けた。
中国の12月インフレ率(生産者物価指数)が5年ぶりの高水準となったことや、米国の11月JOLT求人件数は552.2万件で市場予想を上回ったため、世界経済への期待が広がりドル買いが強まる場面があった。
しかしながら、原油先物やNYダウがさえない動きを見せたことから、リスク回避的な円買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.0605ドルから1.0551ドルまで下落し、1.0554ドルで引けた。
ユーロ・ポンド絡みのユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は、122円92銭から122円11銭まで下落した。
米ドル安・円高の相場展開に連れてユーロの対円レートは下落した。
ポンド・ドルは、1.2143ドルから1.2190ドルまで上昇した。
ユーロ売り・ポンド買いのフローが継続的に観測された。
ドル・スイスは、1.0125フランから1.0178フランまで上昇した。
■NY原油:続落で50.82、リビア増産報道を嫌気
NY原油先物は続落(NYMEX原油2月限終値:50.82↓1.14)。
52.37ドルから50.77ドルのレンジで推移した(時間外取引含む)。
一部メディアが、リビアの生産量が年明け以降、増加しており、日量ベースでは過去6ヶ月間で3倍以上になったと報じられた。
同国は石油輸出国機構(OPEC)が減産を決めた際の比対象国となっているが、需給面の緩みがマイナス材料視されて売り圧力が強まった。
チャートでは、下値をじりじりと切り上げていたが、25日移動平均線(52.3ドル水準)を明確に割り込んでいる。
目先50ドルでの攻防を迎えそうな格好に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.94ドル +0.39ドル(+1.73%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.06ドル +0.35ドル(+0.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)242.57ドル -0.32ドル(-0.13%)
インテル(INTC) 36.54ドル -0.07ドル(-0.19%)
アップル(AAPL) 119.11ドル +0.12ドル(+0.10%)
アルファベット(GOOG) 804.79ドル -1.86ドル(-0.23%)
フェイスブック(FB) 124.35ドル -0.55ドル(-0.44%)
キャタピラー(CAT) 93.83ドル +1.46ドル(+1.58%)
アルコア(AA) 30.98ドル +1.50ドル(+5.09%)
ウォルマート(WMT) 68.23ドル -0.48ドル(-0.70%)
スプリント(S) 8.76ドル +0.06ドル(+0.69%)