■中長期の成長戦略と進捗状況
2. 技術系領域セグメントの成長戦略
(1) IT・ソフト領域での取り組み
技術系領域における進捗の代表例として、IT・ソフト領域の強化を挙げることが出来る。
トラスト・テック (T:2154)は2017年3月に、IT・ソフト領域に強みを持つフュージョンアイを子会社化した。
さらに2018年1月には、トラスト・テックグループ内のIT・ソフト領域での請負・派遣事業をフュージョンアイへ集約するとともに、フュージョンアイの社名をトラスト・アイパワーズへと変更した。
今後はトラスト・アイパワーズによってIT・ソフト領域での業容拡大を加速させることになる。
(2) 技術者数の確保の取り組み
今後の成長に向けた最も重要な取り組みとして、人材の確保が挙げられる。
この点について同社は、新卒者と中途採用者の両方でそれぞれ対応を強化している。
新卒者については2018年4月に500名以上の入社を予定している。
この水準は2年前の倍以上であり、同社の成長のスピード感を象徴していると言える。
新卒者の採用拡大を主エンジンとして、同社の国内技術者数は5,000名に到達することが視野に入ってきている。
また中途採用については、随時募集をかける状況は従来と同じであるが、地元採用・地元派遣にこれまで以上に力を入れている。
(3) 単価アップへの取り組み
成長のもう1つの軸として単価アップがある。
ある技術者が同一の派遣先で働いている状況での単価上昇はなかなか期待しにくいが、技術者のスキル・市場価値と、それに見合った単価の派遣先を適切にマッチングさせることによる平均単価の押し上げは、まだまだ改善の余地がある。
前述のように、この動きは今第2四半期決算においても具現化しており、平均単価は4%上昇した。
同社は今後も、技術者一人ひとりの保有スキルと市場価値の把握と評価を進め、顧客のニーズ及び単価とのベストマッチングを進める方針だ。
単価上昇はまた、社員の処遇改善にも反映させていく方針だ。
自動車向けを主軸に、同社が得意とする輸送用機器、電気機器、IT・ソフトの各領域は今後も強い需要が続く見込みだ。
そうしたなか、新規採用に加えて、既存社員の保持も重要な課題となる。
同社は単価上昇を同社自身の収益のみならず社員の処遇の改善にも活用していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
2. 技術系領域セグメントの成長戦略
(1) IT・ソフト領域での取り組み
技術系領域における進捗の代表例として、IT・ソフト領域の強化を挙げることが出来る。
トラスト・テック (T:2154)は2017年3月に、IT・ソフト領域に強みを持つフュージョンアイを子会社化した。
さらに2018年1月には、トラスト・テックグループ内のIT・ソフト領域での請負・派遣事業をフュージョンアイへ集約するとともに、フュージョンアイの社名をトラスト・アイパワーズへと変更した。
今後はトラスト・アイパワーズによってIT・ソフト領域での業容拡大を加速させることになる。
(2) 技術者数の確保の取り組み
今後の成長に向けた最も重要な取り組みとして、人材の確保が挙げられる。
この点について同社は、新卒者と中途採用者の両方でそれぞれ対応を強化している。
新卒者については2018年4月に500名以上の入社を予定している。
この水準は2年前の倍以上であり、同社の成長のスピード感を象徴していると言える。
新卒者の採用拡大を主エンジンとして、同社の国内技術者数は5,000名に到達することが視野に入ってきている。
また中途採用については、随時募集をかける状況は従来と同じであるが、地元採用・地元派遣にこれまで以上に力を入れている。
(3) 単価アップへの取り組み
成長のもう1つの軸として単価アップがある。
ある技術者が同一の派遣先で働いている状況での単価上昇はなかなか期待しにくいが、技術者のスキル・市場価値と、それに見合った単価の派遣先を適切にマッチングさせることによる平均単価の押し上げは、まだまだ改善の余地がある。
前述のように、この動きは今第2四半期決算においても具現化しており、平均単価は4%上昇した。
同社は今後も、技術者一人ひとりの保有スキルと市場価値の把握と評価を進め、顧客のニーズ及び単価とのベストマッチングを進める方針だ。
単価上昇はまた、社員の処遇改善にも反映させていく方針だ。
自動車向けを主軸に、同社が得意とする輸送用機器、電気機器、IT・ソフトの各領域は今後も強い需要が続く見込みだ。
そうしたなか、新規採用に加えて、既存社員の保持も重要な課題となる。
同社は単価上昇を同社自身の収益のみならず社員の処遇の改善にも活用していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)