ブレント原油先物は10月配当価格が0.38%下落して1バレル当たり71.58ドル(04:43 GMT)となり、{8849 |WTI原油先物}も1バレルあたり0.35%減の64.99ドルに減少した。
エミレーツNBD銀行のエドワード・ベル氏は、「トルコを中心とした新興市場経済への懸念と中中国からの低調な産業データは、商品価格の低迷につながった」と述べた。
中国は先週、工業生産高が7月に予想を下回り、 小売売上高と固定資産投資もまた予想を下回ったと報告した。アナリストらは、米国との貿易紛争が激化していると考えており、最近の引き締め政策は中国経済の見通しに何らかの影響を与える可能性が高く、予想よりも急激な減速のリスクにさらされている可能性がある。
ワシントンのインターナショナル・ファイナンス研究所のチーフ・エコノミスト、ジン・マ氏は、「過去6四半期の比較的厳しい政策の結果、景気は減速している」と述べた。一方でイランにについてはOPECに他国の石油輸出シェアを引き継ぐべきではないとも述べている。
米国政府は先週イランに対する金融制裁を発表しているが、11月からは同国の石油部門も対象とする。これに関して、イラン政府は収益の売却と移転の解決策を模索していると述べた。
イランは7月に約365万バレルの原油を生産し、サウジアラビアとイラクに次いでOPEC内で3番目に大きな生産国となった。
エネルギーエコノミストのアナス・アルハッジ氏は「[石油] 価格は在庫の上昇、貿易の緊張、中国の需要への懸念、新興市場諸国の通貨の下落などにより低下した」と述べた。