タンカーのデータなどからロイター通信が報じたイラン産原油輸出のさらなる減少によって、火曜日の石油価格は上昇した。ニューヨーク商品取引所の11月限 WTI先物は0.43%上昇して1バレルあたり74.61ドル。一方、12月限ブレント原油先物は0.5%高の1バレルあたり84.31ドルとなった。
この報道によると、イランは10月の第1週に1日あたり110万バレルの原油を輸出しているという。11月4日のイランへの米国の制裁に先立って、石油のバイヤーはイランの原油以外の選択肢を評価している。さらに無名の業界筋の話として、10月の出荷は1日あたり100万バレル以下となったと報じた。
「イラン産原油は急速に減っており、サウジアラビアのバランスのための約束は、1カ月でうまくいかなくなるだろう」とJ.P.モルガンは石油市場の解説で述べた。
国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通しの中で、石油価格が2019年に1バレルあたり68.78ドル、2023年に60ドルになると予測した。「石油価格は2018年に1バレルあたり平均69.38ドルになると予想されている。国際的な石油供給は予想以上に増加し、.2019年には1バレルあたり 68.76ドル、2023年は60ドルと安くなる見通しだ」とIMFは述べている。
11月4日から輸出をゼロにするという最初の目標と比較し、トランプ政権がイランに多少の石油販売を認めるように見えることから、前日の取引では石油価格が下落していた。
米国政府関係者は先週金曜日、トランプ政権が制裁の適用除外を検討していると述べた。また、インドのDharmendra Pradhan石油相は11月にイラン産原油を購入し続け、2社がイランに石油を注文したと報じられている。