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前場に注目すべき3つのポイント~主力大型株けん引も年末高を意識した中小型株物色も活発化

発行済 2018-11-30 08:39
更新済 2018-11-30 08:40
前場に注目すべき3つのポイント~主力大型株けん引も年末高を意識した中小型株物色も活発化
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30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:こう着の中で中小型株物色が中心に
■前場の注目材料:ラクーン、2Q営業利益27.6%増、進捗率は52.6%に
■日産自、三菱自・ルノーとの提携維持、3トップ協議で確認

■こう着の中で中小型株物色が中心に

30日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
29日の米国市場は、NYダウが27ドル安と小幅に反落した。
一時100ドルを超す上昇の局面もみられたが、引けにかけて下げに転じる展開だった。
注目のFOMC議事録では、大半の当局者が早期の利上げが妥当であるとの認識が示されたが、概ね予想通りの内容となり、公表後は切り返す展開。
ただし、米中首脳会談での貿易交渉進展に懐疑的な見方が広がっていたことから、下げに転じている。
もっとも、直近3営業日で1000ドル超上昇していたこともあり、一服は想定内であろう。
反対に重要イベントを控える状況下で小幅な下げにとどまっている点には、底堅さが感じられるところであろう。


こういった流れを引き継ぐ格好となり、日経平均もこう着感の強い相場展開といったところ。
5営業日続伸をみせていることも、当然の一服との見方に向かわせそうだ。
とはいえ、利食いが強まるというよりはショートカバーが入りやすいほか、中間配当の再投資といった需給面での下支えも意識されるため、底堅さが確認される可能性はあろう。
出来高は13億株台と薄商いが続いており、指数インパクトの大きい値がさ株に振らされやすい需給状況ではあろうが、個別では活発な取引もみられそうである。


昨日までの上昇で日経平均は200日線レベルを回復してきており、ここからは強弱感が対立しやすいところである。
自律反発の域とはいえ、これまで5営業日続伸と上昇が続いていたことも、やや短期的な過熱感が警戒されやすい面もある。
一方で、マザーズ指数は1.5%の上昇となり、節目の1000Ptを回復してきている。
サンバイオ (T:4592)、ALBERT (T:3906)など一部の銘柄に資金が集中しているとはいえ、日経平均のこう着感が強まる中での活発な中小型株物色がみられた点では、センチメントを明るくさせることになろう。
マザーズ指数が1000Ptをキープできないと利食いが強まる可能性があるが、全体としてはこう着感が強まりやすい需給状況の中で、個人主体による中小型株物色が中心になりそうだ。



■ラクーン、2Q営業利益27.6%増、進捗率は52.6%に

ラクーン (T:3031)は29日、第2四半期決算を発表。
売上高が前年同期比9.1%増の13.51億円、営業利益が同27.6%増の2.70億円だった。
通期計画に対する第2四半期営業利益の進捗率は52.6%となる。
EC事業は自然災害の影響から国内の小売店に対する流通額が減少したが、アジア圏の流通額が順調に増加。
フィナンシャル事業は「Paid」および「保証」いずれも順調。



■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22262.60、+85.58)
・シカゴ日経225先物は上昇(22290、大阪比+50)
・1ドル113円40-50銭
・米原油先物は上昇(51.45、+1.16)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・補正予算への期待

・日産自 (T:7201)三菱自 (T:7211)・ルノーとの提携維持、3トップ協議で確認
・パナソニック (T:6752)異分野と連携、住宅向け新サービス
・三井物 (T:8031)IHH筆頭株主、2300億円株追加取得、アジアで病院事業拡大
・NTTドコモ (T:9437)人型ロボ、5Gで遠隔操作、トヨタ (T:7203)と実証実験

☆前場のイベントスケジュール


・10:00 中・11月製造業PMI(予想:50.2、10月:50.2)
・10:00 中・11月非製造業PMI(予想:53.7、10月:53.9)


<SF>

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