世界経済の成長懸念によって今後の燃料需要鈍化の不安が広がり、原油価格が下落したため、アジア時間の原油価格は1%下落した。
午後4時7分時点で、 ブレント原油は0.75%安の1バレルあたり62.27ドル、米国のWTI原油は0.57%安の1バレルあたり53.73ドルとなっている。
現時点では、世界経済の鈍化予想が原油価格の逆風となっている。月曜日に、中国の2018年の経済成長が約30年で最低のレベルに鈍化と発表されたが、アナリストはその後で、景気減速は予想されたものであり、単に景気循環の過程にすぎないと指摘している。
中国GDPが発表されてから数時間後に、IMFは2019年と2020年の世界経済の成長予測を下方修正した。
IMFは成長率を2019が3.5%、2020年は3.6%と予測したが、これらは10月発表の前回予想をそれぞれ0.2および0.1ポイント下回っている。
また、世界経済を取り巻くリスクとして、米中貿易戦争、新たな金融引き締め、合意なきブレグジット、中国経済の予想以上の減速を挙げた。
一方、中国の経済計画を推進する国家発展改革委員会は火曜日、経済の下押し圧力が雇用市場に影響を与えるだろうと警告した。
広報担当者のMeng Wei氏は「『変化』の観点からは、国外の状況は複雑かつ厳しいといえます。変化の中で、懸念すべきは経済への下向き圧力。ある程度まで、この圧力は雇用状況に影響を与えるでしょう」述べた。