2月1日のアジア時間の原油価格は小幅推移となっている。米中間の貿易協議は進展している一方、中国のCaixin中国製造業PMIが発表されたが2ヶ月連続の50割れとなり中国経済の低迷が伺える。
米中の貿易協議は31日に終了し、トランプ米大統領は二国間の交渉について「おおきな進展を遂げた」と評価している。また、中国の習近平国家主席との会談はすぐ予定されており、3月1日の期日までに合意を取り付けるとしている。
一方で、中国の1月 Caxin中国製造業PMIが発表されたが、約3年ぶりの低水準であり、これは原油価格への圧力となっている。
1月Caxin中国製造業PMIは、先月の49.7から48.3となり2ヶ月連続の低下となった。市場予想は49.5であった。
日本時間午後3時56分のWTI原油先物は0.02%安で、1バレルあたり53.78ドルとなっている。1月では、18.5%の上昇でありこれは2016年4月ぶりの上昇幅である。またロイターによると、約19%の上昇は、過去1月で最高の上昇幅である。
ブレント原油先物は0.1%上昇し、60.89ドル。ブレント原油は1月では15%の上昇となり、これも2016年4月ぶり最大の上昇幅である。
今週のトランプ政権によるベネズエラ国有石油会社のペトロレオス(PDVSA)への制裁は、原油価格を支えている。
また、サウジアラビアのアメリカへ輸出は110万バレル減少しておりこれも原油の追い風となっている。