中国人民銀行前総裁の周小川氏が、中国でのデジタル通貨発行を民間企業に任せるのはありという考えを明かした。11日のサウス・チャイナ・モーニング・ポストが報じた。香港の金融モデルとフェイスブックのリブラからインスピレーションを受けたようだ。
周氏が引き合いに出したのは香港の金融システム。中国銀行、HSBC、スタンダードチャータードの3行が独自の名前で銀行券を発行し、米ドルを準備金として持つことで、その価値を支えている。その上で、事実上の香港の中央銀行である香港金融管理局は、香港ドルと米ドルの価値が安定するように保証している。