19日の金価格は、中東情勢の緊迫化や利下げ期待によって上昇している。
しかしアジア時間では上昇は一服し午後4時11分の時点では、ニューヨーク商品取引所の8月限の金先物は、1トロイオンスあたり0.87%高で1440.55ドルとなっている。
昨晩のNY時間では、フィラデルフィア連銀製造業指数(7月)が発表され、10年ぶりの大幅上昇となった。指標発表後は、ドル高となり金は下落していた。しかしその後に、米国海軍が正当防衛としてイランのドローンを撃墜したニュースや、NY連銀総裁によるハト派的な発言によって金価格は大幅に上昇していた。
イランのドローンが武装していたかどうかは明らかではないが、米国は危険な水準まで接近したため襲撃したとしている。
NY連銀のウィリアムズ総裁は、経済的な問題が表面化しているのであれば「ただちに行動するべきだ」と述べ、7月のFOMC利下げで0.5ポイントの利下げの期待が高まった。しかし後にNY連銀は、同氏の発言はFRBの将来の政策金利を指し示すものではないと弁明した。
利下げ期待が高まると、金利のない金の相対的魅力が高まり上昇要因となる。