23日の金価格は下落している。今後2週間では各国の中銀の政策金利発表が控えている。
欧州中央銀行(ECB)は25日、そして日銀と連邦準備理事会(FRB)は来週に政策金利を決定する。
現在では、FRBは25bpの利下げを行うことがメインシナリオだとされている。
FRBとECBは、当局者による金融政策に関す発言を自粛する「ブラックアウト」期間に入っており、政策金利の憶測による市場の動きは限定的である。
午後3時55分時点で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)における8月限金先物は、0.6%安で1418.35ドルとなっている。
本日のアジア株の上昇も、金価格への圧力となっている。日経平均株価は1%以上の上昇となり、他の主要アジア市場も軒並み上昇となった。
ゴールドマンサックス (NYSE:GS)のアナリストは、現在では金よりも日本円が安全資産として好まれていると述べる。
同社のアナリストは22日のレポートで「現在の金のインプライドボラティリティー(IV)とオプションコール・スキューは高く、円のコールを買う方が魅力的となっている」とし、「金のポジショニングが幅広くなっているため、円は戦術的により良いヘッジとなるかもしれない」とした。