[ヒューストン 1日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービル (N:XOM)とシェブロン (N:CVX) が1日に発表した第3・四半期決算は、生産増にもかかわらず原油安が重しとなり、大幅な減益となった。
第3・四半期は両社とも国内シェール油田の生産が増加。一方、両社がともに出資しているカザフスタンの「テンギズ」油田プロジェクトの費用が25%増の452億ドルに膨らむ可能性があり、今後業績の重しになる恐れがあると警告した。
第3・四半期は北海ブレント先物 (LCOc1)が8.7%下落。四半期としての下落率は2018年第4・四半期以来の大きさとなった。米原油先物 (CLc1)は7.5%下落した。
エクソンの利益は31億7000万ドル(1株当たり0.75ドル)に約半減。税制に絡み1株利益は0.07ドル押し上げられた。リフィニティブがまとめた1株利益のアナリスト予想は0.67ドルだった。
シェブロンの利益は36%減の25億8000万ドル(1株当たり1.36ドル)。一時項目と為替相場の影響を除く1株利益は1.55ドル。アナリスト予想は1.45ドルだった。
米テキサス州西部とニューメキシコ州にまたがるシェール油田地帯のパーミアン盆地の生産は、シェブロンが35%増の日量45万5000バレル、エクソンが約70%増の日量29万3000バレルだった。