[北京/シンガポール 29日 ロイター] - 中国の国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)の上場子会社ペトロチャイナ (SS:601857) (HK:0857)が29日に発表した第3・四半期決算は純利益が約350%増の大幅増益となった。原油価格の回復や、パイプラインなどの資産売却が寄与した。
第3・四半期の純利益は400億5000万元(60億ドル)。
前年同期の純利益は88億6000万元、第2・四半期の純損益は137億5000万元の赤字だった。
ペトロチャイナは9月、主要な石油やガスのパイプラインや貯蔵施設を新会社「中国石油天然気管網集団(パイプチャイナ)」に2687億元で売却した。
1─9月期の利益は前年同期比73%減の100億7000万元だった。
同期の原油生産は2.7%増の7億0100万バレル。政府のエネルギー安全保障政策を受けた。天然ガスの総生産量は6.5%増。事業の94%を占める国内事業が8.2%増加する一方、海外事業は16%減少した。
原油精製量は8億7730万バレルで、前年同期比3.2%減少だった。
石油・ガス事業の営業費用は前年同期比11%減の1バレルあたり平均10.07ドルとなった。