[東京 18日 ロイター] - 原油先物価格は18日、米原油在庫が予想以上に増加したことを受け、下落している。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの主要産油国が21年1月から予定する減産規模の縮小を見送るとの観測が相場を下支えしている。
0142GMT(日本時間午前10時42分)時点でブレント先物(1月限) (LCOc1)は0.14ドル(0.3%)安の1バレル=43.61ドル。 米WTI先物(12月限) (CLc1)は0.25ドル(0.6%)安の41.18ドル。
米石油協会(API)が発表した週間統計によると、原油在庫は420万バレル増加し、増加幅はアナリスト予想の170万バレルを大きく上回った。
OPECとロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は17日、共同閣僚監視委員会(JMMC)を開いた。サウジアラビアは、石油市場のニーズに対応するため柔軟性を持つよう呼び掛けた。
関係者が今週初めにロイターに明らかにしたところによると、OPECプラスは石油価格支援に向け、来年1月に予定している200万バレルの減産規模縮小を先送りすることを検討している。
アナリストは、OPECプラスが現行の減産規模を21年に入っても継続し、さらに、減産規模を拡大するかもしれないとの期待が相場を支えていると指摘。11月30日のOPEC総会まで、WTI先物は1バレル39─44ドルの間で推移するとの見通しを示した。