[23日 ロイター] - 米石油サービス会社のベーカー・ヒューズによると、23日までの週に米国内で稼働している石油・天然ガス掘削リグ数は、前週比7基増の491と2020年4月以来の高水準を記録した。
原油価格の上昇を背景に稼働リグ数は、5月以来となる4週連続での増加となった。ただ、掘削業者は支出抑制に努めているため伸びは鈍い。
石油リグは7基増の387基と、2020年4月以来の高水準となった。天然ガスのリグは104基で横ばいだった。
ゲルバー・アンド・アソシエーツのアナリストは、リポートで「リグの総数は昨年8月半ばの低水準から2倍になったが、掘削活動は歴史的に低い水準が続いている」とし、昨年を除くと2016年8月以来の水準と指摘した。
「今年は原油と天然ガス価格が高い時期があったが、多くの地域で掘削は保守期間と同程度の水準にとどまっている」とし「今年これからの生産の自然減を埋め合わせ伸びを保つためには、大幅なリグ数の増加が必要になる」との見方を示した。