[北京 16日 ロイター] - 中国生態環境省は16日、2021年の冬季大気汚染対策キャンペーンについて、対象都市を拡大する方針を示した。中国では22年2月に北京および隣接する張家口市で冬季五輪が開かれる。
スモッグに覆われた大気の浄化を目指すキャンペーンは17年に始まり、当初は首都北京市とその近隣エリアを含む28の主要地域に重点が置かれていた。
新たな計画案では河北北部、山西北部、山東の東部と南部、河南省南部の一部都市が対象となり、64地域に拡大した。
生態環境省は各地域について月次の大気質データを公表し、質の改善で劣る地域に警告を行うとした。計画案では全体の具体的な大気質目標には触れられていない。
キャンペーン対象期間は10月から来年3月末まで。
また、計画案は石油化学、鉄鋼、コークス、非鉄、石炭火力発電といった産業を中心に、エネルギー消費と排出量が大きい新たなプロジェクトを禁止する中央政府の姿勢を強調。64地域の製鋼所はそれぞれの排出水準を基に6カ月間の生産縮小が命じられる。