[ニューデリー 17日 ロイター] - インドのジャイシャンカル外相は、中国の王毅外相に対し、両国関係の改善には、ヒマラヤ山脈の国境沿いにある係争地からそれぞれの部隊を撤退させる必要があるとの認識を示した。
タジキスタンの首都ドゥシャンベで行われた会合の合間に、王毅外相とこの問題を協議したという。
ジャイシャンカル外相は「国境地帯からの撤退について協議した。両国関係の発展の基盤になる平和と安定の回復には、この点での進展が不可欠だ」とツイッターに投稿した。
係争地では昨年以降、数千人のインド兵と中国兵が対峙。昨年6月には両国軍が衝突し、双方に死者が出た。
中国外務省によると、王毅外相は「中国は中印国境問題に常に適切かつ前向きに対処してきた」とし「(双方が)協力して、国境地帯の平和と安定を維持し、国境紛争の再発を防ぐ必要がある」と発言。2大新興国として、両国関係を健全で安定した軌道に乗せる必要があるとの認識を示した。