[シンガポール 6日 ロイター] - アジア時間の米原油先物は5営業日続伸し、一時は2014年以来の高値を付けた。原油や天然ガス、石炭市場で需給逼迫の兆候が見られる中、世界的にエネルギー供給を巡る懸念が広がっている。
北海ブレント先物も4営業日続伸。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4日、現行の増産ペースを11月も維持すると決定したことを受け、供給懸念が強まった。
0128GMT(日本時間午前10時28分)時点で、米WTI原油先物は0.12ドル(0.15%)高の1バレル=79.05ドル。一時は79.18ドルまで上昇し、14年11月10日以来の高値を付けた。
北海ブレント先物も0.12ドル(0.15%)高の82.68ドル。
ANZはリポートで「世界的なエネルギー需給逼迫を考慮すると、(OPECプラス)の増産幅は市場の予想を大きく下回った」とし、「需要の急増が続けば、OPECは次回の定例会合より前に対応を迫られるとの観測が浮上している」と指摘した。