[オスロ 27日 ロイター] - ノルウェーの石油・ガス大手エクイノールが27日発表した第3・四半期決算は、過去9年で最高の業績を記録した。世界的なエネルギー不足で、欧州の天然ガス価格が過去最高値に上昇したことが寄与した。
同社は自社株買いを大幅に増やすと表明。四半期配当は1株0.18ドルで維持した。
第3・四半期の調整後税引き前利益は97億7000万ドル。前年同期の実績は7億8000万ドル、同社がまとめた市場予想は84億ドルだった。
アンダース・オペダル最高経営責任者(CEO)は「欧州ガス価格の現在の前例のない水準とボラティリティーは、市場の不透明感を明確に示している」と表明。
「当社には、信頼できる欧州へのエネルギー供給業者という重要な役割があり、高水準の需要に対応するため、ガス輸出を拡大する措置を講じている」と述べた。
マーケティング・中流・加工(MMP)部門の利益は、2億6200万ドルから21億9000万ドルに急増。欧州のガスに関連するデリバティブ契約が寄与した。
同社は、今後3カ月で10億ドルの自社株買いを実施する計画。従来の計画は3億ドルだった。