[ワシントン 24日 ロイター] - 米国のイラン担当特使、ロブ・マリー氏は、イランが核兵器の開発にかなり近付く事態となれば、米国が黙って見過ごすことはないと表明した。2015年のイラン核合意復活に向けた来週の協議再開を前に、24日公表されたインタビューの抜粋で明らかになった。
マリー氏は米公共ラジオ局(NPR)のインタビューで「彼らが近づき過ぎ、安心していられないほどになれば、当然われわれは黙って見過ごす訳にはいかない」と述べた。抜粋では「近づき過ぎ」という言葉の意味や、その場合の米国の選択肢には触れられていない。
核合意を巡る米国とイランの間接協議は29日にウィーンで再開される。
マリー氏は「イランが核合意に復帰しないことを選択した場合、同国の核に対する野望に対処する他の取り組みが外交面やその他の方法で必要になるのは明らかだ」と語った。
イランが合意の履行を再開せず、交渉を長引かせ、核開発を加速し続けた場合、「それに応じた対応が必要になるだろう。米国が自由に使える選択肢は誰もが知っているものだ」と述べた。
インタビューは23日に収録され、26日に放送される予定。