[シンガポール 20日 ロイター] - 中国税関総署が20日公表した統計によると、2021年の原油輸入は、世界最大の石油輸出国であるサウジアラビア産が前年に続き首位だった。
サウジ産の輸入量は8758万トン(日量175万バレル)。前年の8492万トンを3.1%上回った。シェアは17%で、前年の16%から拡大した。
ロシアは2位をキープしたが、供給量は前年比4.7%減の7965万トン(日量159万バレル)でサウジとの差が拡大した。中国の独立系精製業者からの需要鈍化が重しとなった。
3位はイラクで、前年比10%減の5413万トンだった。
ブラジルは3028万トンと前年比28%減少し、4位から7位に転落した。同じく、小規模な独立系業者の需要鈍化に圧迫された。
オマーンとマレーシアからの輸入はそれぞれ18%、50%増加した。
ロイターはこれまでに、米国の制裁を理由にイラン産とベネズエラ産が、オマーンやマレーシアからの出荷として間接的に中国に輸入されていると報じている。
米国産は42%減の1147万トンだった。