[北京 24日 ロイター] - 中国生態環境省の報道官は24日、2月4日に開幕する北京五輪について、開幕に向けた気候の状況は大気の質という点では「非常に好ましくない」との認識を示した上で、「良い環境」で行われるよう汚染源に対して対策を講じると明らかにした。
報道官は定例会見で、特に北京でスモッグがひどいと指摘。北京市と隣接する河北省が汚染緩和に向けて緊急の対策を講じるとし、汚染レベルの高い企業や車両に対処する考えを示した。
2015年に冬季五輪の招致が決定して以降、中国は環境対策を強化してきた。しかし環境省のデータによると、24日時点で微小粒子状物質PM2.5の濃度は北京で1立方メートル当たり205マイクログラムとなっている。
報道官によると、北京市と河北省は経済への影響が相対的に小さい汚染企業の操業を抑制するため必要な措置を取る権限が与えられているが、エネルギー供給や新型コロナウイルス感染防止などの重要セクターに関連する企業については、経済に大きな影響が出ないよう配慮する。