［北京 ２８日 ロイター］ - 中国国家発展改革委員会（発改委）は２８日、石炭価格の管理を強化し、現物・先物市場で違法な慣行を取り締まると表明した。
一般炭の現物価格は今月３０％上昇、今週には１トン＝１０００元（１５７．３２ドル）を超えた。政府が非公式に設定した上限価格の１１００元に迫っている。
一般炭先物も今月２０％上昇、２８日には昨年１１月下旬以来の高値となる１トン＝８３０元を付けた。
発改委は「市場の需給が総じて安定している状況で、ここ数日、国内石炭の現物・先物価格が高騰し、石炭市場の円滑な運営とエネルギーの安定供給に悪影響を及ぼしている」との声明を発表。
「石炭価格の変動を注視しており、関連部署と連携して市場価格の規制と監督をさらに強化する」と述べた。
国内発電所の石炭在庫は今月２６日時点で前年比４４％増の１億７０００万トン。政府は石炭業者に対し春節休暇中も通常の生産を維持するよう指示している。