[東京 8日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスは反落し4%超安の5550円近辺を推移している。同社は7日、2023年2月期の連結営業利益は前年比10.9%増の4300億円になるとの見通しを発表した。IBESがまとめたアナリスト14人の予測平均値4793億円を下回っており、利益確定売りが広がっている。
国内コンビニ事業が3%の営業増益にとどまるのに対し、海外コンビニ事業は、買収した米スピードウエイがフルに寄与することもあり34%の増益を見込む。同社の井阪隆一社長は同日の決算会見で、国内外のコンビニ事業と並んで食品事業は成長のための両輪だとし、現段階で総合スーパーのイトーヨーカ堂を売却したり、分離することを否定した。一方、百貨店のそごう・西武は売却を含めて検討していることを明らかにした。
市場では「決算の数字や会見内容は決して悪くなく、むしろ好材料ともいえるが、コンセンサス予想を下回ったため利食いが先行している」(国内証券)との声が聞かれた。