[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会が、域内の気候変動対策を加速し、ロシア産エネルギーへの依存を減らすため、一部の再生可能エネルギープロジェクトの承認審査期間を1年に短縮する方針であることが草案で分かった。
欧州委は来週、再生可能エネルギーの拡大や省エネ、ガス調達先の変更などを通じてロシアへの依存を解消する一連の措置を公表する。その一環として、環境への影響が小さく再生可能エネルギーに適した陸上や洋上の地域を指定するよう各国に求めるルールを提案する見通し。
草案では、指定地域における新規プロジェクトの認可手続き期間を1年以内とし、「特別な状況」では3カ月延長が可能としている。
EUの通常の審査期間は2年間で、1年の延長が可能。指定地域以外のプロジェクトではこの枠組みを継続する。
草案は「再生可能なエネルギー源は気候変動対策やエネルギー価格引き下げ、化石燃料への依存削減、供給確保に不可欠」としている。