[ロンドン/アテネ 26日 ロイター] - ギリシャ海運・島しょ政策省の関係筋などは26日、米国がギリシャ周辺でロシアの運航船に積まれたイラン産原油を押収したと明らかにした。
押収の根拠については、イラン産原油であるためかロシア関連タンカーへの制裁措置のためかは不明。両国はそれぞれ別の米制裁の対象となっている。
問題の船舶は、ロシアによるウクライナ侵攻の2日前に米国が制裁対象に指定していた。3月1日に「ラナ」と改名され、5月1日からイラン船籍としてギリシャ周辺海域で滞留。それ以前はロシア船籍だった。
ギリシャ海運省の関係者は、米司法省から貨物がイラン産原油であると通知があったなどと明かしたが、それ以上の詳細は不明。
米司法省の報道官は、コメントを避けた。
国営イラン通信(IRNA)は25日、イラン船舶の貨物がギリシャ領海で押収され、イラン政府が強く反対する考えを伝えたなどと報じた。