[ブダペスト 26日 ロイター] - ハンガリー政府の高官は26日、ロイターとのインタビューで、ロシア産石油への依存をなくすには3年半から4年を要し、経済構造の調整に巨額の投資が必要になると説明し、欧州連合(EU)のロシア産原油禁輸案は全ての問題が解決するまで支持できないと述べた。
ハンガリーは、パイプラインを経由したロシア産原油の輸入に大きく依存している。オルバン首相は、5月30─31日に開催されるEU臨時首脳会議でロシア産原油の禁輸措置を議論すべきでないとの考えを示している。
グリャス首相首席補佐官はロイターに、3年半から4年あれば脱ロシア産原油を果たせるだろうが、それは懸案を全て解決した上でのことだと述べた。
ハンガリーは、製油所の更新やクロアチアから石油を調達するためのパイプラインの拡張のために短期的に7億5000万ユーロ程度の投資が必要になると試算。脱ロシア産石油の長期的な経済的影響は180億ユーロに上る可能性があるとみている。
グリャス氏は、こうした構造変化に対応する資金を必要としているとし「欧州委員会が解決策を提示できれば、(禁輸の支持)に柔軟な姿勢だ。そうでなければ、制裁順守の免除を要求する」と述べた。