[ロンドン 4日 ロイター] - 不動産コンサルティング会社アルタス・グループが4日発表した調査によると、英イングランドとウェールズで営業しているパブの数が過去最低に減少した。エネルギー価格高騰と労働者不足が相まって、英国で愛されているパブの将来が脅威にさらされているという。
アルタス・グループは2005年以降の税当局のデータ分析を元に、6月末にイングランドとウェールズで営業していたパブは3万9973店で、昨年末から200店減少したと報告した。
アルタス・グループのロバート・ヘイトン社長は、「コロナ禍ではパブが目覚ましい耐性を示したが、今はエネルギー費用上昇やインフレ圧力、増税により営業コスト危機という新たな逆風にさらされている」と述べた。
5月には、パブ運営会社のミッチェルズ・アンド・バトラーズとマーストンスが、ロシア・ウクライナ戦争などを受けた支出増で利益が目減りすると警告した。