[東京 21日 ロイター] - SUBARU(スバル)は21日、電動パーキングブレーキ部品や後退灯の不具合により、計27万0224台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。2023年3月期(今期)の業績予想に「大きな影響はない」(広報担当者)という。
リコール台数の内訳は、電動ブレーキ部品の不具合によるものが「レヴォーグ」「インプレッサ」「XV」「WRX」「レガシィ」の5車種で計24万7383台(2014年5月─18年8月製造)で、後退灯の不具合によるリコールは「WRX」1車種の2万2841台(14年6月─20年3月製造)。不具合は電動ブレーキ部品が188件、後退灯が56件、報告されている。
スバルによると、海外ではまだ届け出ておらず、各国規則に従うため、必ずしも全数がリコールになるとは限らないが、海外向けとしてはブレーキ部品の不具合で約25万台、後退灯の不具合で約8万台が該当する。
電動パーキングブレーキ用の部品(ハーネスコネクタ)に関しては、樹脂材料の選定が不適切なため、融雪剤などの影響で部品が割れることがあり、車両振動などでその部品が抜け、パーキングブレーキが作動しない、または解除できなくなる恐れがある。後退灯は、構成部品の材料が不適切で、材料が腐食する場合があり、後退灯が点灯しなくなる恐れがある。