[メルボルン 9日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は下落。2015年イラン核合意の再建に向けた協議で進展があり、供給拡大に道が開かれるとの見方が広がった。
0027GMT(日本時間午前9時27分)時点で、北海ブレント先物は0.27ドル(0.3%)安の1バレル=96.38ドル。
米WTI先物は0.24ドル(0.3%)安の90.52ドル。
欧州連合(EU)は8日、核合意再建に向けた最終文書を提示。米国とイランの承認が待たれるが、EU高官は数週間以内にも当事国から最終決定が得られるとの見方を示した。
コモンウェルス銀行のアナリストは「仮に核合意が復活してもイランの輸出再開時期は不透明だが、比較的速やかに輸出を増やす余地があるのは確かだ」と指摘。イランの輸出が6カ月以内に世界供給の最大1.5%に相当する日量100万─150万バレル増加する可能性があるとの見方を示した。