[アデン 3日 ロイター] - イエメンの紛争当事者であるサウジアラビア主導連合軍と親イラン組織フーシ派の停戦合意が2日、期限切れとなった。停戦期間の延長で合意に至らなかった。
仲介する国連のハンス・グランドバーグ・イエメン担当特使は2日夜、双方間の停戦延長・拡大に向け引き続き取り組むと表明した。
イエメンの人々の間では、より広範な停戦合意が形成され、厳しい経済状況の緩和や比較的平穏な情勢維持につながると期待されていた。期限切れを受け、首都サヌアでは燃料や食料を買いだめする市民の姿が見られた。
グランドバーグ氏は6カ月の停戦延長、公務員の賃金支払い制度、物資や人の移動拡大を提案している。
米国は声明で、停戦合意の期限切れに深い懸念を表明。国連の提案は「包括的な停戦と、永続的な戦争終結に向けたイエメン主導の包摂的な政治プロセス」に関する協議開始に役立つとの見解を示した。
双方は4月に停戦で合意。その後、6月と8月にぞれぞれ2カ月間延長されてきた。