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リバランスの動きは継続、ハイテク株の底堅さを見極め

発行済 2022-11-02 08:34
更新済 2022-11-02 08:45
© Reuters.
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 2日の日本株市場は、売り優勢ながらも下値の堅さは意識されやすい相場展開が見込まれよう。
1日の米国市場ではNYダウが79ドル安だった。
中国がゼロ・コロナ政策を緩和するとの思惑で上昇したアジア、欧州市場の流れを受けて買い先行で始まった。
ただし、10月ISM製造業景況指数やJOLT求人件数などの経済指標が予想を上回ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)開始にともない大幅追加利上げを織り込む形で長期金利が上昇に転じると警戒感が強まり下落に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の27590円。
円相場は1ドル148円00銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。
ただし、FOMCを前に積極的な売買は手控えられるほか、祝日前とあってポジション調整の動きも意識されるため、調整の動きは想定内であろう。
一方でリバランスに伴うショートカバーの動きは引き続き意識されやすく、底堅さは見られそうだ。
日経平均は10月3日安値25621.96円をボトムに下値切り上げのトレンドを継続しており、上値を抑えられていた75日線を突破してきた。
三角もち合いを上放れつつある形状のため、FOMC通過後にトレンドが強まる可能性のなか、ショートカバーは入りやすいだろう。


 また、米国の主要な株価指数は下落したものの、SOX指数は上昇している。
半導体株へはリバランスに伴う買い戻しの動きが続いていると見られ、東京市場においても同様の流れが意識されやすいだろう。
また、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は取引終了後に決算を発表。
1株利益が予想を下回り第4四半期の弱い見通しを示したが、警戒されたほど悪化しなかったとの見方からか、時間外取引で買戻しが先行していることも手掛かり材料になりそうだ。


 さらに、昨日決算を発表したソニーG (TYO:6758)、TDK (TYO:6762)へは評価した買いが向かう可能性があるため、指数を下支えする可能性があるだろう。
そのため、日経平均は売り一巡後は底堅い値動きを見せてくると考えられ、短期的に弱含む局面においては、押し目狙いのスタンスで臨みたいところ。
中小型株については祝日前ということもあり、いったんはポジションをクローズする動きに向かわせそうだが、こちらも調整が強まる局面では、中期スタンスで押し目を拾いたいところだろう。

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